『スター・ウォーズ/シャドウズ・オブ・ジ・エンパイア[帝国の影]』
2008年 06月 29日
ハン・ソロを救い出そうとするルーク、レイア、ランドらと、”帝国の影”で暗躍する<ブラック・サン>とプリンス・シゾールを描くというストーリーは小説版と同じですが、どちらかというとルークやレイア、シゾールらの出番は少なめで、それに代って小説版では名前しか出て来なかったボバ・フェットの出番が大幅に増えています。
ダース・ヴェイダーからハンを受け取ったボバは、何故か真直ぐにタトゥーインのジャバ・ザ・ハットの元を訪れず回り道をするのですが、その理由は小説版では明らかにされません。登場人物たちも訝る描写がありますが、このコミック版を読めば原因はたちどころに判明します。ジャバの元へ向かう途中、ボバはソロを横取りしようとする賞金稼ぎ連中との抗争に巻き込まれてしまうのです。
また、シゾールに対抗しようとするヴェイダーの動きも膨らまされていて、ルークを生け捕りにするために配下の荒くれ者ジックスをジャバの元へ送り込んだりと、これまた小説版を読んだだけではわからない裏側も明らかにされます。
このあたりは事前に調整がされていたそうで、ゲーム版では新キャラクターのダッシュ・レンダーが主人公になっているのだとか。どれか一つのヴァージョンを押さえておけば良いと言うことではなく、他を知っていればより楽しめるという趣向で、正しくメディアミックス作品ならではということでしょう。
そして物語は『ジェダイの帰還(ジェダイの復讐)』へと続きます。