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『終りなき夏』(1964)

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サーファーの究極の夢とは、「エンドレス・サマー(終りなき夏)」。
二人の若いサーファーが、カリフォルニアからアフリカ、オーストラリア、ニュージーランド、そしてタヒチへと夏を追いかけて行くというロードムービー。
監督のブルース・ブラウン自身が全編のナレーション、というよりもあたかもラジオのパーソナリティのような語りで進行させて行く。

サーフィンに全く興味がなかったり、海が嫌いだという人には向かないけれども、そうでなければただボーっと眺めているだけでも引き込まれていく”伝説的な”作品。
ビデオやDVDでは『エンドレス・サマー』のタイトルで(一時は『ザ・エンドレス・サマー』のタイトルでも)リリースされている。

以前観た時は単純にサーフィンを題材にした映画だなぁ、くらいにしか思わなかったのだけれども、久々に観直してみると、これは人と人との出会いを描いた映画になっているのだな、と改めて感じた。
行く先々で彼らは地元のサーファーたちと出会い、たちまち意気投合して楽しむ様が描かれているが、中にはサーフィンなんて見たことも聞いたこともない人々との「異文化交流」もある。
言葉も通じず、共通のバックボーンがないにも関わらず、彼らはやがて打ち解け、サーフィンの魅力を理解させるまでに至ってしまう。
その彼らのバイタリティ、パーソナリティは実に羨ましい。

by odin2099 | 2008-07-21 09:44 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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