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『宮崎アニメは、なぜ当たる/スピルバーグを超えた理由』 斉藤守彦

『宮崎アニメは、なぜ当たる/スピルバーグを超えた理由』 斉藤守彦_e0033570_9211383.jpg日本の映画界は、1986年を境に邦画と洋画のシェアが逆転します。つまり、お客さんは邦画よりも洋画の方を見たがっている、ということですね。ところが2006年に再び邦画が洋画を逆転します。この20年間に何があったのでしょうか?

この本では、スティーブン・スピルバーグが監督やプロデュースをした作品群を洋画の代表選手とし、一方で宮崎駿や高畑勲らスタジオジブリが作ったアニメーション作品を邦画の代表に擬して、日本における映画ビジネスの流れを捉えています。
その基点は、1988年ゴールデン・ウィークに公開されたスピルバーグ監督作品『太陽の帝国』と、ジブリの『となりのトトロ』&『火垂るの墓』二本立てに置かれています。

単純にどっちが勝った負けたから優劣がどうこう、ということにはなりませんが、「興行成績」から捉えた本は珍しいのではないでしょうか。
スピルバーグ関連作品やジブリ製作作品にこだわりがない人でも、日本の映画業界を違った面から垣間見ることが出来るという点ではユニークな一冊ですので、紐解いてみるのも悪くはないかと思います。
by odin2099 | 2008-08-10 09:21 | | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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