『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』(2008)
2008年 08月 16日
本来なら犯罪組織と繋がりのあるハット族に手を貸すのはジェダイの由としないところではあるのだが、ここでジャバを味方に付け、ジャバの支配する領域の自由通行権を得られれば、ドゥークー伯爵らの分離主義者たちに対して優位に立てるとパルパティーン最高議長は主張。逆にジャバがドゥークーと手を組めば、ジェダイたち共和国軍は窮地に立たされることになるのだ。
かくしてこの任務にオビ=ワン・ケノービとアナキン・スカイウォーカーが派遣されることになるのだが、この陰謀の背景にはドゥークー、ひいてはダース・シディアスの存在があった・・・!
全6作で完結したはずの<スター・ウォーズ・サーガ>の最新劇場版。来週からの正式公開に先駆け、一足お先に先行上映で鑑賞してきた。
といっても今回は全編CGで描かれる長編アニメーション作品で、<サーガ>の時間軸の上では『エピソード2/クローンの攻撃』と『エピソード3/シスの復讐』の間、タイトル通りの<クローン戦争>時代を舞台にアナキンやオビ=ワンらの新たな冒険を描いているので、単純に言えば「エピソード2.5」という位置付け。
ただし<クローン戦争>を題材にした作品には、小説では<クローン大戦ノベル>と括られる作品群(『破砕点』、『セスタスの偽り』、『ジェダイの試練』、『暗黒の会合』、『悪の迷宮』)があり、映像作品ではそのものズバリの『スター・ウォーズ/クローン大戦』というTVアニメーションが作られ、「VOL.1」と「VOL.2」の2本のDVDにまとめられたりもしているが、今回の作品は既成作品のリメイクではなく、そのどこかのエピソードの合間に組み込まれるものと思われる。
もっとも小説版と2Dアニメ版では、既にストーリー上で若干の矛盾が生じているのが残念だし、今後の展開如何によってはこれまでの作品が否定、もしくは修正が施される可能性は充分にあるのが困りものではある。

思えばこの頃の二人が、最強のジェダイだったのかも知れない。
ところが今回は驚きの展開が付け加えられている。
ジャバがここに出てきたのも驚きだったけれど、何とこの作品でアナキンはパダワンを持つのだ。
アソーカ・タノという新登場キャラクターは、アナキン以上に向う見ずな少女。中盤以降はこの凸凹コンビの掛け合いで物語は進んでいくのだが、オビ=ワン&アナキン・コンビとは違った魅力があり、これは今後の展開に期待出来そうだ。
もっとも当然ながら『エピソード3』には彼女がいないので、遠からずアナキンとの別れが待っているだろうし、<クローン大戦>を生き延びたとしても”オーダー66”があるわけだから、決して未来が明るいということもなさそうなのだが。
さてこの作品、CGアニメを使っているのでお馴染みのキャラクターたちもデフォルメされて出てきている。戦闘機や戦艦、あるいはドロイドといったメカに関しては殆ど違和感がないが、やはりキャラクターのデザインは好みが分かれるだろう。
ということで今回は日本語吹替版を選択。これまでのシリーズとは配給会社が違うのにも関わらず、嬉しいことに吹き替えキャストは<新三部作>を踏襲してくれているので違和感が軽減された。
アナキン(浪川大輔)、オビ=ワン(森川智之)、ヨーダ(永井一郎)、メイス・ウィンドゥ(玄田哲章)、パドメ・アミダラ(坂本真綾)、ドゥークー(羽佐間道夫)、パルパティーン/ダース・シディアス(稲垣隆史)、C-3PO(岩崎ひろし)といったメイン格のキャラは兎も角、アニメ『クローン大戦』に出てくるアサージ・ヴェントレスの磯辺万沙子や、新登場のキャプテン・レックス(ジャンゴ・フェットのクローン)の金田明夫あたりまでキッチリと揃えてくれているのには頭が下がる。
ニュー・フェイスのアソーカは伊藤静、通訳ドロイドのTC-70に本田貴子、鍵を握るキャラクターのズィロ・ザ・ハットには中尾隆聖を配し、ナレーターは若本規夫!
・・・これだけは正直、ミス・キャストかなぁと思う。これまでの吹替版のナレーターといえば、岡部政明、城達也、若山弦蔵ら落ち着いた語り口の方々。煽り立てる”若本節”は<スター・ウォーズ・サーガ>にはそぐわない。
ちなみに原語版ではサミュエル・L・ジャクソンがメイス、クリストファー・リー(!)がドゥークー、アンソニー・ダニエルズがC-3POをそのまま演じているそうなので、次回はそちらも観てみようと思う。
ラストは無事にジャバの息子を救い出し、ドゥークーらの陰謀は暴かれ、共和国軍はジャバと協力関係を結んで終るが、勿論物語はこれで終わりではない。
この続きは秋から始まるTVシリーズに持ち越し、ということで、何のことはない。この作品は映画と言いながらも実はTVの第1話。続きを観ないことには作品自体については語れないということなのだけれども、現時点では日本での放送は未定。何としても観たいものである。

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やはり「クローン大戦」や小説版で矛盾が出てきますか・・・。なかったことにされちゃっても困りますね^^;
字幕版で見ましたがメイス、ドゥークーなどそのまま吹き替えされてるのは嬉しかったです。次は日本語吹き替え版で見たいなと思ってますよ。
テレビシリーズの日本での放送がいつになるのかすごく気になりますねぇ。第1話でそれっきりは困ります~。
目を瞑れば瞑れないこともない・・・?
でも、どうせならきちんと整合性、取って欲しいですよね。
アソーカ、設定画を見たときはキモい感じがしたんですが(苦笑)、動いているのを見ると案外可愛かったです。
「スカぴょん♪」もツボかも。
しかしこのキャラのモデルが、『もののけ姫』サンだとは・・・?!
コメント、何やら18日だかに障害が出ていたそうなので、その影響かも知れませんね。
字幕も「スカぴょん♪」になってるそうですね。
今はノベライズを拾い読みしてますけど、こちらは「スカイガイ」のまんま。
ただ、「スカイ君」と書いて「スカイガイ」とルビを振ってあります。
アニメ版ならではだなぁと思うキャラだけれども、これからどういう風に活躍してくれることやら。
続き、観たいよね~。
観始めたとき、なんだか盛り上がらないなあと思ったのですが、配給会社が変わったんですね。
あのファンファーレから始まらなかったからか・・・。
こちらの作品はテレビシリーズの第一話だったんですね。
日本でも放送するんですかね。
そして第1話だけでほったらかし、なんてことにならないよう、続きは是非見せて欲しいですねぇ。
基本的には字幕ばかりなのですが、新3部作の声優陣はとても合っているし好きなので、アニメは吹き替えでも良かったかなと思っていたところでした(^^)
そっか、やはり違和感は軽減されましたかー
デフォルメされすぎたキャラクターは違和感ありますし、こちらもC-3PO以外は本人ではなくモノマネ(笑)なので字幕だと辛いんですが、その点吹替版の方が遥かに見やすいですね。
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『エピソード1』と『エピソード2』でパルパティーンを演じていた小林勝彦さんは、多分この『クローン大戦』が遺作になるんじゃないでしょうか?
VOL.1は良いのですが、VOL.2になるともう声がすっかり変わってしまっていて、聞いていて痛々しい限りです。
『エピソード3』と今回の『クローン・ウォーズ』では稲垣隆史さんに交代しています。
吹替版と字幕版、どちらも劇場で観ましたし、DVDではコメンタリー付きで観ました。
一粒で何度でも美味しい作品です(笑)。
ただアニメということもあって、吹替が一番しっくりきましたね。キャストもこれまでと同じですし。
シリーズの方はバラつきがあるらしいのですが、それでもTVで毎週観られるのは嬉しいこと。
いよいよスタートですね♪