『ファンタスティック・フォー／銀河の危機』（2007）

世界各地に異常現象が起こっていた。しかしアメリカ国民の関心は、ＦＦ（ファンタスティック・フォー）のＭｒ．ファンタスティックことリードと、インビジブル・ウーマンことスーの結婚式にあった。
だが結婚式当日、遂にニューヨークにも怪現象が発生。それは宇宙から飛来した、全身を銀色に輝かせながら”ボード”を駆って疾走するシルバーサーファーの仕業だったのだ。
シルバーサーファーが訪れた惑星は、悉く八日以内に滅亡している。この未曾有の危機に、合衆国政府はＦＦの協力を要請するが、そのメンバーの中には死んだはずのＤｒ．ドゥームことビクターの姿もあった・・・！

マーベル・コミックの最古参ヒーローの活躍を描いた『ファンタスティック・フォー／超能力ユニット』の続編で、同じくマーベル・コミックの人気ヒーロー、シルバーサーファーとの共演作となった第２弾。
これ、日本で言えばウルトラマンと仮面ライダーの共演とまではいかないが、仮面ライダーと人造人間キカイダー、マジンガーＺとデビルマンの共演くらいのインパクトがある（例えが分かりにくいか・・・）。

それに、宇宙を喰らう魔神ギャラクタスが登場するなど、前作より遥かにスケールアップ！
・・・とはいうものの、上映時間は１時間半ほどでコンパクトだし、メインとなっているのはリードとスーが無事に結婚式を挙げられるかどうかのドタバタ劇。結構能天気なリードに対し、マリッジブルーになっちゃうスーが可愛い。

かように身近な危機と地球存亡の危機の両方描きながら、破綻せずに纏め上げているのがこのシリーズの良いところだ。更に続けて欲しいところだが、ジェシカ・アルバがビッグになっちゃったりで、もうこれでシリーズは打ち止めかな。

ただ、ラストシーンで見事に復活を遂げたシルバーサーファーの銀幕再登場は、こちらは可能性ありと見た。
単独主演作となるか、それともまた他のマーベル・ヒーローとの共演となるかはわからないが、このままで終らせるには勿体無いキャラである。