『キャプテン・アメリカ/卍帝国の野望』(1990)
2008年 08月 20日

難産が続いていた『スパイダーマン』(この頃はカロルコ社が権利を持っていた)や、あまりの出来の酷さに封印されたと噂の『ファンタスティック・フォー』と違って、何とか完成にこぎつけた。
で、偶然に復活したものの、新しい時代に付いていけないわ、昔の恋人はおばあさんになってるわ、とカルチャーショックに見舞われ、おまけに彼を助けようとした人々を悉く不幸にするなど良いところなし。
出演者も地味なメンバーで、マット・サリンジャー、ロニー・コックス、ネッド・ビーティ、ダーレン・マクギャビン、マイケル・ヌーリー、メリンダ・ディロン、キム・ギリンガム、スコット・ポーリンと並べてみても、さて何人の名前を知ってますかぁ?というレベル。
お話も素直に面白いとは言いかねるものの、何故か嫌いにはなれない作品。
マーベル・コミックは最近、ようやく自ら映画製作に乗り出すようになったが、その中にはこの作品のリメイク企画もあるようだ。

==== キャプテン・アメリカ 〜帝国の野望〜 ==== '''「ありがとうキャプテン・アメリカ、我々はもう大丈夫だ!」''' 実のところ、私にとってDVD化を望むNO.1がこの映画だったりします(笑)。 バットマン、スパイダーマンの陰に隠れ日本では今一つ人気の無いキャプテン! 実際1990年制作のこの映画も日本では未公開作品となる… VIDEOでの販売とテレビ放映のみだったようです。 私がこの映画を知ったのは、深夜の映画放送で...... more
「お話も素直に面白いとは言いかねるものの、何故か嫌いにはなれない作品」言い得て妙な表現ですが、不思議な魅力いっぱいの作品ですね。リメイクされてもズッコケの愛されるヒーローでいてもらいたいものです(笑)。
しかも進んで自ら改造(どんな改造だったんですか?サイボーグ?)を受けるとは。しかし少年を実験台にするのは嫌ったクセに志願者なら本番改造するのはええんかしら。
それにしてもナチスにせよ戦前の日本にせよ、いろーんな特殊兵器を作ってたんですねえ。フランケンシュタインだの轟天号だの鉄人だのローレライだの(キリがないっすね)…
≫出演者も地味なメンバーで
いやいや、ネッド・ビーティとダーレン・マクギャビンくらいは知ってますよ。『コルチャック』好きでしたもん。
どこまで本気で作っていたのかわからない作品ではありますが(苦笑)、少なくても現場のスタッフは映画に対する情熱があったように見受けられます。
現在公開中の『インクレディブル ハルク』や、もうすぐ公開される『アイアンマン』でも伏線が張られているそうなので、キャップの本格的な復帰に期待したいところです。
きっとこの作品ほどズッコケなヒーローではないと思いますけれど・・・?
人体改造といっても、身体を切り刻んで人工臓器を埋め込んで、というのではなく、筋肉を増強したり、細胞を活性化させる、というものです。
なので常人より耐久力があったり、怪我からの快復が早かったり、身のこなしが素早かったりするのです。
映画でも主人公のスティーブは足を引き摺ってる描写がありましたが、障害のある人や虚弱体質の人でも最強の兵士になれる、というのがコンセプトの計画だったようですね。
原作だと特殊な血清を注入しているようですが、映画ではそのあたりはハッキリと描かれてはいませんでした。
第二次大戦秘話、という形のSFモノは日本でも多いですねー。
>出演者
メリンダ・ディロンやマイケル・ヌーリーは自分も知っていますけれど、一般的に有名な俳優さんとは言いかねると思いますけど(苦笑)。