『銀河鉄道999/星空はタイムマシーン~太陽系☆恐竜絶滅篇~』(2007)
2008年 08月 24日
・・・と書くと、なんか遠足に行ったみたいですねー(苦笑)。

二部構成の夏番組になっていて、前半は今日の星空。夏の星座を中心に解説してくれます。ま、残念ながら今夜は雨なので、実際の星は見えなかったですけどね。
そして後半が『999』。全天に映し出される映像は迫力あります・・・でも、ちょっと酔っちゃいましたけれど・・・。

少女を乗せた宇宙船を追って999号は出発しますが、途中で宇宙船は遭難してしまい、鉄郎は必死の思いで彼女を救い出します。少女の名前はジュラ、彼女は木星の衛星エウロパの住民で、この星は既に滅亡の危機に瀕しており、新たな生活圏を求めて旅立とうとしているのだと語ります。そして何と彼女は、太古の昔、何者かによって地球から救い出された恐竜の子孫だというのです。
このままでは地球人類も、かつての恐竜やエウロパの住民のように破滅への道を歩むかも知れない。同じ運命を辿らないためにはどうすれば良いのか、その答えを求めて999号は新たな旅へと出掛けて行く、というのが今回の粗筋。
良く知らなかったんですが、これは三部作の第一部として作られているんですねー。最後にはしっかりと「つづく」と出て終ります(笑)。
まぁ色々と突っ込みどころは満載で、先ず鉄郎とメーテルが地球にいるのが謎。999号の行き先が「大アンドロメダ」になってるのも謎。それにジュラを追いかけ、また彼女を救うためだけに999号が動いてしまう(ように見える)のも謎ですねー(また規則に厳格なはずの車掌さんが、あっさりパスを持たないジュラを乗せちゃうことも)。
端から番外編でしょうから割り切って観てましたけど、それでも本編のどのあたりに位置するのか、それが気になって仕方ありませんでした。旅の途中、という設定ならば特に問題にはならなかったんですけどね。
それにハーロックとエメラルダスも唐突に現れ、999号の危機を救って去って行きます。セリフもあるんですが、誰やらわからない声優さんで、これではまるで偽者みたいでした。
井上真樹夫と田島令子を呼んで来て、とは言わないけれど、ハーロック役は山寺宏一や竹本英史に、エメラルダス役は勝生真沙子や井上喜久子にシフトしてるので、そのどちらかであれば良かったのですが・・・。
それでも鉄郎、メーテル、車掌役が、野沢雅子、池田昌子、肝付兼太の大ベテランお三方なのに満足しなけりゃいけないのかも知れません。
・・・とは言っても、思わせぶりにちょこっとだけ出てくるレイラ・ディスティニー・シュラの声がオリジナル通りの麻上洋子なんだから、もっとハーロックやエメラルダスといったキャラクターを大事にしてくれてもいいんじゃないかなぁとは思います。
× × × ×
せっかくなので博物館の常設展示や企画展も覗いてきました。

こちらは『999』の映画にも出てきた小惑星イトカワと、小惑星探査機「はやぶさ」の模型。


特別展は「発掘された戦争の記憶&調査速報」。




ところで帰って来てから色々調べてみたら、この作品はプラネタリウム公開を前提にした作品じゃなかったんですねー、ちょっとビックリ。
これまでにもプラネタリウム用の『999』作品は作られていたので、てっきりその延長にあるのかと思いきや、プラネタリウムを含めた巨大スクリーン用の作品なのだとか。
スタッフは原作・総設定:松本零士、脚本:武上純稀、音楽監督:タケカワユキヒデ(「銀河鉄道999」「テイキング・オフ!」の2曲をセルフカバーして使ってます)、音楽:和田薫(演奏は日本フィルハーモニー交響楽団。格好良い音楽なのでCD化希望!)、監督は門田英彦、製作は東映アニメーション(上映前に全天スクリーン一杯に、シンボルマークのペロが映し出された瞬間はちょっと笑いました)。
キャストはメイン以外ではジュラに鈴木真仁、ハーロックに中井和哉、エメラルダスに柳井久代、ジュラの両親は掛川裕彦と萩森侚子、そしてナレーションは阪脩。
「人がこの世に生まれる前から――」という冒頭のナレーションの文句は、劇場版1作目冒頭に出てくるテロップのものと同じですね。
さて、第二部はいつ観られますことやら。