『バットマン/マスク・オブ・ファンタズム』(1993)
2008年 08月 26日
日本では劇場公開はナシで、ビデオとDVDのみでリリース。
ビデオ発売の時は、字幕スーパー版はこのタイトルだったけれど、日本語吹替版は『バットマン/マスクの怪人』というタイトルだった。

そんな時、ブルース・ウェインの前に、かつての恋人アンドレアが姿を見せていた。
悪と戦う使命に燃えていた若き日のブルースは、アンドレアとの出会いによって、自分の幸せを追い求めることは果たして罪なのかと悩む。しかし遂にはアンドレアとの結婚を決意、彼女もそれを承諾するのだが、何故かその晩、彼女は突如としてブルースに別れを告げ、姿を消してしまっていた。
ブルースは失意の中、コウモリを意匠にしたコスチュームを身に纏い、悪と戦う決意をしたのである。
それから10年、再びブルースの心は揺れるが、謎の殺し屋のターゲットがアンドレアの父親と繋がりがあることが分かり・・・。
アメリカのアニメなんて子ども向けばっかりだと思っていたが、意外や意外、かなりアダルトなストーリーになっていてビックリ。
バットマン誕生秘話ではあるのだけれど、中心に据えられているのはブルースとアンドレアのラブ・ストーリーだし、復讐は何をもたらすのかという重いテーマも盛り込んでいる。これは劇場版ならではなのかなぁ。
ノーテンキなその昔のTV版『バットマン』はイヤだけれども、ティム・バートン監督版ほどクレイジーなのもゴメンだし、『バットマン・ビギンズ』ほど重いのもなぁ。とはいえジョエル・シューマッカー監督版は軽すぎる、なんて人にはオススメの一本。アニメだからってバカにしたものじゃない。今回観るのは三度目かな、やっぱり面白い作品だ。
声の出演はブルースにケビン・コンロイ(このシリーズ以降、最新作までバットマンの声はずっとこの人らしい)、アンドレアにダナ・デラニー、そしてジョーカーはルーク・スカイウォーカーことマーク・ハミル。
吹き替え版だと順に、玄田哲章、佐々木優子、そして青野武という配役。
主題歌を歌っているのは、何故か女優のティア・カレル。結構好きな女優さんでした。