ミュージカル『ウィキッド』 2回目
2008年 08月 31日
何度も観たくなるほど気に入るお芝居に出会えるのはなかなかないし、かといって公演期間中に何度も行けるほどのお金もなし。また観たいな、と思っても再び巡り合えるチャンスも・・・。その点、劇団四季は自前の劇場を持っているのでロングランや再演も頻繁に行われているので、有り難い話です。なんにせよ、一年も経ってから同じお芝居を観に行くなんて初めての経験でした。
今日の出演者は
グリンダ/沼尾みゆき エルファバ/濱田めぐみ
ネッサローズ/山本貴永 マダム・モリブル/武 木綿子
フィエロ/李 涛 ボック/金田暢彦
ディラモンド教授/前田貞一郎 オズの魔法使い/飯野おさみ
となっていました。

それでもグリンダ、エルファバ、フィエロ、ボックの4人は去年観た時と同じです。というよりも復帰されたようですね。
まぁグリンダとエルファバが初演の二人に戻ったからこそ、今回観に行く気になったというのもあるのですが、相変わらず圧倒されました。
沼尾さんはグリンダというキャラを完全に自分のものにしている感があって、振幅が激しいにも関わらず自然です。ちょっと小芝居が増えたかな、という気もしましたけれど。
エルファバの濱田さんの豊かな声量も健在。それに前回観た時よりも、エルファバというキャラクターが遥かにチャーミングに感じられました。
残念だったのはフィエロ・・・・・・。
前回も台詞回しが若干気になりましたが、今日は2回も台詞をトチってしまったのは仕方ないにしても、全体的に聞き辛くて聞き辛くて・・・。ネイティブじゃない人としては綺麗な日本語だとは思いますが、なんかちょっと台詞が荒れてしまっているようです。
それにしても改めて感じたのは、あの原作小説からよくぞここまで物語を再構成したものだなぁということです。
グリンダ、エルファバ、フィエロの三角関係も舞台用のオリジナルなら、ボックとネッサローズの関係も舞台用のオリジナル。そもそもフィエロもボックも殆ど別人です。
案山子もブリキの木こりの正体も舞台用のオリジナルですし、エルファバの出生の秘密も舞台用のオリジナルの設定。当然、ラストシーンも全く違うものです(舞台版の方がハッピー・エンドに近いでしょう)。
・・・と書くと、それじゃ一体原作小説からは何が残ってるのだろうか?と不思議に思う人もいるでしょうね。
で、普通なら「原作尊重派」「原作擁護派」にまわることの多い自分なのですが(笑)、殊この作品に関しては舞台版を推します。
音楽も素晴らしいですし、単純に笑えて、泣けて、そして感動出来る作品に仕上がっていることもポイント高いですね。
今回2回目を観に行きましたが、何れまた観に行きたいとも考えています。その際には、今度は別キャストでも観てみたいものですね。沼尾グリンダと濱田エルファバは素晴らしいですが、果たして他のキャスティングでも楽しめるかどうか。その時に本当に自分がこの作品を好きなのかどうかがわかると思いますので。

やっと『ウィキッド』を見てきました。かなり久しぶりの四季劇場海です。『オペラ座の怪人』の舞台セット(プロセニアムアーチや客席上のシャンデリア)も凝っているけれど、『ウィキッド』もかなり凝った舞台セットで客席に入ると「魔法の世界の一部」という感じで舞台が始まる前からワクワクしてしまいます。今回は2階席で観劇。オペラ座の時もここでは2階席で2度観ているけれど、こういうセット含めて全体を見渡せるから、ここの2階席は結構好き。けれど目の前にちょうど手すりがあったので(座席の上には前のめり禁止の紙も!)・・・...... more
私ははまると何回か見に行ってしまいますが(笑)、キャストが変わるとまた違うので・・・こうしてハマっていくんですよね(^^;好き嫌いも出てきますけど・・・
李さんはキャッツは見ていたのは覚えていたけれど、調べたらシンバも見ていました・・・記憶から消えていました・・・(^^;
でもこうなると他のキャストでも観てみたい!
この休演明けにキャストの異動があるかな。
そして別キャストで観た後で、もう一度沼尾&濱田コンビで観てみたいもんです。
虫が良すぎる・・・?(苦笑)