『探偵ガリレオ』 東野圭吾
2008年 09月 08日

物語のパターンは、不可思議な事件に遭遇した警視庁捜査一課の草薙俊平が、大学時代の友人で物理学者の湯川学を訪ね、捜査への協力を依頼するというもので、言ってみれば、ホームズが湯川で、ワトスンが草薙という役割分担になっています。
突然人の頭が燃え上がったり、公園の池からアルミ製のデスマスクが発見されたり、海水浴場で突如爆発が起こったり、幽体離脱したとしか思えない目撃証言だとか、常識では考えられない謎に天才科学者・湯川が挑むというものです。
犯人が誰なのかを探すというよりも、一体犯人はどういう手口を使ってこの不思議な犯罪を行ったのかに主眼が置かれ、最後も犯人逮捕で終るのではなく、そのトリックのネタを湯川が明かして幕となります。
全くの理系オンチの自分には、その謎解き自体も「?」ではあるのですが、犯行の動機は金だったり、痴情のもつれだったり、恨みだったり、とわかり易いものなので、比較的サクサクと読むことが出来ました。
ちなみに湯川のイメージキャストは佐野史郎だそうですが、TVドラマ版では福山雅治が演じていますね。なんかイメージが全く繋がらないのですが・・・(苦笑)。

現在テレビ放送中の原作です。 実はテレビ放送が 始る前に、シリーズ3作を 読んでいたのですが、 UPするのがすっかり 遅くなってしまいました。 これは、その1作目です。 「燃える(もえる)」「転写る(うつる)」「壊死る(くさる)」 「爆ぜる(はぜる)」「離脱る(ぬける)」の5作品が掲載されています。 テレビドラマとは違い、ガリレオこと湯川 学 物理学助教授と 同級生で同じバトミントン部だった警視庁捜査一課の刑事 草薙 俊平とのコンビで事件を解決していくお話です。 ほ...... more

『探偵ガリレオ』 東野圭吾 文春文庫【comment】先日、東野さんの『使命と魂のリミット』を読み、今度は『容疑者Xの献身』を読もうと思っていたら、『眠り猫の憂鬱』のせつらさんがいい事を教えて下さった。シリーズ作品なので、『探偵ガリレオ』⇒『予知夢』⇒『容疑者〜』の順番で読んだ方がいいらしいのだ。シリーズ物の順番は大事なので、早速『探偵ガリレオ』を読んでみたせつらさんから理系ミステリと聞いていたので、森博嗣さんの作品ぽいのかな・・・と思ったが全然違った。まず、とても...... more

☆本プロからの移行☆ 2003/8/5 読了 警視庁捜査1課の草薙と友人の帝都大学工学部助教授の湯川がコンビで 事件を解決していく連作短編集。 なかなか解決できない謎を湯川を頼って助けてもらい、理系のトリックを解決そていくのだけれど、イマイチ私にはピンと... more

東野圭吾:著 『探偵ガリレオ』 探偵ガリレオ文藝春秋このアイテムの詳細を見る 先日読んだ直木賞受賞作 『容疑者Xの献身』に登場していて 印象に残っていた物理学者の湯川さん。 彼が実はすでに本作で活躍していたと知り、 ぜひ読んでみたいと思ったのでした。 探偵ガリレオとは、その湯川さんのことで、 ここには短編5篇が収載されています。 トリックについては、理系に明るくない私には 正直「へぇ〜」という一言以上には コメントしづらいのですが、 さすが、大学で電気工学を専攻されていただ...... more

探偵ガリレオ 5編の短編連作、ガリレオシリーズ第1作目。 突然頭から炎が、海での突然の爆死・少年の幽体離脱など、オカルト的事件が起こる。警視庁捜査一課の草薙刑事は、学生時代同じバトミントン部で、今は理工学部物理学科助教授となった「ガリレオ」こと湯川学を訪ね、共にこの難事件を捜査する。 最初、有栖川有栖の火村・有栖川コンビを思い出したが、読み進めると湯川と草薙の関係は継続してあった物ではなく一つの事件をきっかけとして、再会を果したところから始まっていて、そこに馴れ合いなどはあまり感...... more

ドラマ化されたのを機に再読。 不可解な事象を伴う事件が起こると、警視庁捜査一課の草薙俊平は、親友である帝都大学理工学部物理学科助教授の湯川学を訪ねて助言を請う。一見オカルティックな事件を、科学の目で解き明かしていくシリーズ。 ■燃える(もえる) 深夜の騒音により近隣住民から疎まれていた若者たちのひとりが、突如頭部が発火して焼死する事件。 刑事の草薙、そして天才物理学者湯川の初登場作品。人体発火とプラズマという、なかなか心惹かれるキーワードです。被害者に対する悪感情は読んでいるこちら...... more

探偵ガリレオ東野 圭吾文藝春秋2002-02by G-Tools 突然、燃え上がった若者の頭、心臓だけ腐った男の死体、池に浮んだデスマスク、幽体離脱した少年…警視庁捜査一課の草薙俊平が、説明のつかない難事件にぶつかったとき、必ず訪ねる友人がいる。帝都大学理工学部物理学科助教授・湯川学。常識を超えた謎に天才科学者が挑む、連作ミステリーのシリーズ第一作。 「燃える」「転写る」「壊死る」「爆ぜる」「離脱る」5編の連作短編集。 警視庁捜査一課の草薙が解明しにくい事件に直面した時、訪ねるのが友人である帝都...... more

探偵ガリレオ文藝春秋このアイテムの詳細を見る 今度は、東野圭吾『探偵ガリレオ』を紹介します。本書は、科学を題材にしたミステリーです。警察官の草薙と物理学者の湯川の掛け合いが面白いですね。5つの話にしても、映像が眼に浮かぶようだ。理屈は難しいが、科学の面白さがわかるような作品だったように思える。ちなみに、湯川は俳優の佐野史郎をイメージして書いたみたいだ。 各章の紹介を行います。 「燃える」:ポリタンクの前に立っていた少年が焼死した。その原因と動機は何なのか?少女が見た赤い糸とはなんだろうか? 「転写...... more