警察の鑑識に勤めるバリー・アレンは、研究施設に落雷があった際に化学薬品を浴びてしまい、超スピードで動き回ることが出来る能力を身に着け、音速よりも早い地上最速の男
”ザ・フラッシュ”となった…!

こちらはマーベル・コミックではなく、ライバルのDCコミックから誕生したヒーローで、
『最新・最強・最速のヒーロー/ザ・フラッシュ』という題名でもリリースされた、劇場用作品ではなくTV映画。
DCコミックといえば、一にスーパーマン、二にバットマンだが、三番手、四番手あたりがこのザ・フラッシュやワンダーウーマンになるんだと思う。
コミックやカートゥーンでは共に共演する仲で、「ジャスティス・リーグ・オブ・アメリカ」のメンバーにもなっている。
映画の『バットマン』がヒットしたことから、TVでもヒーロー物を、ということで作られたのだろうが、このパイロット版を皮切りにシリーズ化され、日本では
『超音速ヒーロー フラッシュ』のタイトルで放送されていた。
スピードを表現するために特殊撮影を必要とするとはいえ、空を飛んだり、特殊兵器を装備したりしてるわけではないので、TVでやる分には予算的にも丁度良さそう。
それなりにしっかりと作っているのでTVドラマ特有のチープさはないものの、ヒーロー像そのものがどことなくチープなんだなぁ…。
そのせいか、本国では結局1シーズンのみの放送に終ったのかな。
他に2本の長尺版がビデオ化されているけれど、これは前後編のエピソードを再編集したものなのか、それともシリーズ終了後に特別に作られたものなのか…情報求む。
全身真赤なタイツ姿のザ・フラッシュは正直言って格好悪いし、その特殊能力はといえば素早く動けること。
相手を幻惑してその隙にやっつけるという、どっちかというとフェアじゃない戦い方をするヤツだ。
しかも動き回った後は新陳代謝が激しいせいか、やたらめったら飲み食いし、また能力を使いすぎると目眩を起こしたり、身体が動かなくなったりという具合に、結構厄介なヤツでもある。
またこの第1話での相手は、警官だった兄の仇とはいえ、単なるゴロツキやチンピラが集まった暴走族集団。
なんだかスケール感に乏しいけれど、フラッシュのパワーを考えれば上手く釣り合ってるのかも。
でも、不釣合いなのは、この主人公に
二人の美女が寄り添ってること。
一人はバリーの恋人で、彼の秘密については何にも知らない。
そしてもう一人は科学者で、彼のパートナーになるのだが、これから三角関係になったりするのかねぇ…?
「あの”バットマン”のダニー・エルフマンが音楽を担当」などと大々的に謳っていたが、ダニー・エルフマンが担当したのはテーマ曲だけ。
肖りたかったんだろうなぁ。