『幸せの1ページ』(2008)
2008年 09月 14日

ある日ジャックは、研究の為に一人で海へと出た。ニムには二晩で戻るからと告げて。ところがその晩嵐が起こり、ニムはジャックと連絡が取れなくなってしまう。ジャックのことが心配なニムだったが、偶然父宛に届いたあの「アレックス・ローバー」からのメールを読み、アレックスとメールのやりとりをすることで気持ちを紛らせていた。
そんな時、ニムは足に怪我を負ってしまう。更に悪いときには悪いことが重なるもので、絶対秘密のこの島に観光客が押し寄せようとしていた。途方にくれたニムは、アレックスにSOSのメールを送った。
島には少女がたった一人で、助けを求めている。しかもそれを知っているのは自分だけ。しかし本物のアレックス――アレクサンドラ・ローバーは、冒険小説の主人公とは似ても似つかぬ、潔癖症で対人恐怖症、おまけに外出恐怖症の女性作家だったのだ・・・。
引き篭もりの女性作家アレクサンドラにジョディ・フォスター、アレクサンドラの分身にして理想像のヒーロー、アレックス・ローバーとニムの父ジャックの二役をジェラルド・バトラーという配役でウェンディー・オニールの『秘密の島のニム』を映画化。
アレックスとジャックを同じ俳優に演じさせたのは面白いが、これはラストのジャックとアレクサンドラの急接近への布石だろうか。
ただそれよりも、アレックスにアレクサンドラの内面の声を代弁させ、云わば二人一役にしたことの方がアイディアだろう。原作の膨らませ方としてはなかなか良いと思う。

一つは、映画では最初っからアレクサンドラが登場してきて、彼女の日常生活が描写されていること。
まぁこれは妥当なところでしょう。
二つめはニムの防衛策が失敗し、一度は観光客が島に上陸してしまうこと。原作では上陸させることなく追い払っている。
そして三つめ、映画ではニムはジャックの生存を最後まで知らないけれど、原作では途中でペリカンを通じて何度か手紙のやりとりをしているので、だからこそニムは明るさを失わずにポジティブでいられる部分があるのだけれども、映画では父をひたすら信じている芯の強い娘として描かれていること。
これによってニムのキャラクターは幾分か変わってしまっているけれど、映画ということを考えればそれもありかなぁ。
ということで、原作の良さは失わず、映画としての盛り上がりもきちんと用意されているこの作品、評論家受けはあまり良くないようだけれども、結構オススメの一本。
美しいロケーションもさることながら、ニム役を演じたアビゲイル・ブレスリンが出色!
ただ単に可愛いだけでなく、感情表現が豊かで表情も多彩だし、大人とも子どもとも、そして動物たちとも対等に亘りあえる演技力の持ち主。彼女にアカデミー賞の主演女優賞をあげてもいいくらいである。
ところで原作小説を読んだ時に、映画の『ロマンシング・ストーン/秘宝の谷』を連想した、と書いたけれど、映画を観て益々その想いを強めた。お話がソックリだとか、同じようなジャンルの作品だ、というつもりはないけれども、また観てみたくなったので、そのうち感想をアップするかも。
それにしてもこの『幸せの1ページ』という邦題、もう少し何とかならなかったのだろうか。ラブロマンスとして売りたかったのだろうけれど、映画のポイントからはちょっとズレてるように思えてならない。

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アビゲイルちゃんだけでなく、ほかの役者さんも、この映画にあった配役で、みなさん楽しんで好演してらして、そこがまたこの作品をよくしているのではないか、という気がします。
日本では、ラブストーリーとして売ろうとしたのでしょうけれど、それはちょっと間違っていますよね。
家族で楽しめる映画ではないかと思います。
・・・というような売りならばわかるんですけど、この映画の中ではラブロマンスと呼べる段階までいかないですからね。
純粋に、女の子の冒険モノ、じゃいけなかったのかなぁ。
シネコンの中ではちっちゃい処へやられてしまっていたし、しかもかなり空席が目立っていたのが寂しかったです。
ターゲットを間違えたんじゃ・・・?
TBありがとうございました。
そうなのです。
短編の原作を膨らませようとしたスタッフの苦心のあとが窺えます。
反対に、ちょっと端折っちゃった(?)部分もあるんですけどね。
>TBありがとうございました。
どーいたしまして。こちらこそどーも♪