『ムーミン谷の彗星』 トーベ・ヤンソン
2008年 09月 26日
作者自身が何度も手を入れたことで発表が遅くなったとのことですが、実際にはシリーズとしては2作目ぐらいになるそうです。
この作品で初めてムーミントロールは、スナフキン、スノーク、スノークのおじょうさん、じゃこうねずみ、ヘムルさん達と知り合いになるのです。
なんだかムーミン谷で迷子になっちゃった気分・・・。
『ムーミン谷の彗星』 原題:『Kometen kommer』 著:トーベ・ヤンソン 訳:下村隆一 (講談社文庫) 物語はムーミンパパが川に橋を渡し終えたのと同じ日からはじまる。ムーミントロールはスニフが見つけ...... more
テレビアニメを手がけたスタッフによる劇場版です。原作本に近い内容です。彗星が衝突しそうになるという、子供向けアニメとしては壮大なテーマですが、大人でも楽しめます。... more
仰るように人間(?)関係も結構シビアなんですってね。
それはともかくも、まだ子供だった私は虫プロ版でのおさびし山などの描写が怖かった記憶があります。
一昨年でしたか、はじめて原作の原画を観る機会に恵まれて、意外なほど小さな絵に驚きました。よく考えたらエッチングなので当然かもしれませんが、技法すら考えもしないくらい原作は遠いものだったんで…
逆にスヌーピーのピーナツシリーズの原画のでかさにも驚きましたけど。
リメイク版の『楽しいムーミン一家』は観ていません。
なので記憶もかなり曖昧でしたけれど、もっと健全な(?)お子さま向け、ファミリー向けの作品だったように思います。
それと比べると原作は、ちょっと”ファンタジー”の一言では片付けられない作品ですね。
キャラクターのデザイン等々含め、原作者と衝突があったのは有名な話のようです。
リメイク版は、原作者自ら製作に関わってるみたいですけど。
あとは、パペットアニメーション版も。
ピーナッツ・シリーズの原画ってそんなに大きいのですか?
あれ、元は新聞連載漫画かなんかですよね。
そんなに細かい描きこみは必要なさそうな・・・?(苦笑)
でも、大きな紙に大らかな線で描くのが作者のスタイルだったのかな。
私自身は『ふしぎなメモル』などで名倉氏のファンなんですが、やはり煙管を使わないおこちゃまスナフキンは物足りませんでしたね。
ピーナッツコミックス、初期作品はそれほどではないんですが、お年を召したせいなのか、それとも単に製作スタイルの変化なのか、スヌーピーの兄弟たちが出てきた頃(1990年頃?)のはひとコマがA4サイズほどもあって。
ひとコマひとコマがそのまんま紙バッグのためのイラストかしら、と思うほどの迫力のある絵だったんです。ペンでなく筆で描かれていて、独特なビリツキのある線になってまして。
最初あのビリツキは小さなペン画をグッズ用に無理矢理伸ばしたためのものだと思ってたので、驚きましたよ。
機会があればぜひご覧ください。水墨画みたいに、単純な線の中にあるチカラのすごさを見せてくれます。
また日本版で謎なのは、どうして最初の2クールだけ東京ムービーが製作して、それ以降が虫プロに引き継がれたのか、ということなんですけど・・・? 『新ムーミン』は全編虫プロの製作になってますが。
>ひとコマがA4サイズほどもあって
それは大きいですねー。細かい絵を描くのが辛くなったんでしょうか。
筆で描いているのも面白いですね。
確か安彦さんが『アリオン』の時に、ペンではなく筆で描いていたと聞いてますが。