『魍魎の匣』(2007)
2008年 09月 28日
京極夏彦のベストセラー小説<百鬼夜行シリーズ(京極堂シリーズ)>の第2作だそうで、第1作『姑獲鳥の夏』に続いて映画化されました。前作を観た際には何だか狐につままれたような印象が残りましたが、それでもシリーズ化されたら次も観に行きたいなぁ、などと記してますけれど、結局映画館へは行かずに自宅でのDVD鑑賞と相成りました。
監督は亡くなった実相寺昭雄に代わって原田眞人、スタッフもかなり入れ替わってるようですが、メイン・キャストは概ね前作からのスライド。
関口巽役が永瀬正敏から椎名桔平に交代した以外は、中禅寺秋彦(京極堂)役の堤真一、榎木津礼二郎の阿部寛、木場修太郎の宮迫博之、中禅寺敦子の田中麗奈らが続投しています。
原作を読んでいる人には納得のキャスティングかどうかわかりませんけれど、門外漢からすると、シリーズである以上キャストが踏襲されたのは有り難いですね。
そして今回のメインゲストには黒木瞳、宮藤官九郎、それに柄本明らが配されています。
いやぁ、前作もよくわかんないお話でしたが、今回もサッパリでした。事件の骨格というか、犯人探しは別に難しい訳ではありませんが、その目的や手段となるとちょっと・・・。
マッド・サイエンティストによる人体実験、猟奇的殺人と、京極堂が得意とする「憑物落とし」がどう関係してくるのか、観終わった後でも上手く繋がりません。結局は全て人の心の闇から発したもので、その闇を解放することが「憑物落とし」ということになるのでしょうか。
うーん、これはやはり原作を真面目に読まなければ駄目かなぁ・・・?
それでも同世代の役者を集めたキャスティングは見所があって、クライマックスで堤真一、阿部寛、椎名桔平らが並んで”悪の巣窟”(苦笑)へ乗り込んでいくシーンなどは、訳もなく感動したりしたのですが。
ところでこの作品、もうすぐ深夜枠ですがTVアニメにもなるんですね。
この映画版も原作とは随分とお話や設定が違うようですし、当然のことながらアニメ・シリーズも別物になるでしょうから、ちょっと興味があります。観てみようかな。
私は原作を読んでおりませんが、1本の映画として観た場合
少なくとも前作「姑獲鳥の夏」よりは面白かったです。
素晴らしい作品とは言いがたいですが、市川崑が撮った往年の金田一シリーズに雰囲気が似ていて、個人的には好感を持ちましたね。
でも、どうも京極夏彦の世界は、今のところ自分には馴染まないような・・・?
他の作品を観たり読んだりすれば、慣れてくるのかも知れませんが。
この作品、ヒットしたとは聞いていないのですが(苦笑)、第3作の企画もあることはあるようですね。
実際にどうなるかわかりませんけれど、今後市川崑監督の<金田一シリーズ>のように続いていくとしたら、追いかけるかも知れません。
娘の台詞も何処に絡んでどういう意味があるのかも理解が出来なかったし。うーん・・・といったところです。





