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『私鉄探検』 近藤正高

『私鉄探検』 近藤正高_e0033570_2119536.jpg題名通り私鉄の魅力について語っている本ではありますが、電車自体の魅力――例えば機能的な美しさ、特徴的なフォルム、他社に冠たる豪華な特急列車の内装といった面だとか、あるいはその鉄道独自のユニークなサービスの紹介だとか、はたまた車窓や駅舎の特色だとか――といったものはとりあえず置いておいて、もっと多角的に見つめてみましょう、という内容になっています。

私鉄にはデパートを持っているところが少なくありませんし、沿線に存在する郊外住宅の建設にも、直接・間接問わず大きく関わっています。
中にはテーマパークを誘致したり、プロ野球球団を持っているところだってあります。
また、経営するホテルは全国各地に点在していたりと、その活動の場は沿線周辺に留まりません。
つまり「私鉄」を、「鉄道」という面だけで見るのではなく、「企業」として取り上げ、その個性豊かな活躍ぶりを楽しもうという趣向なのです。

ここでは大手私鉄の中から、西武、京王、京急、名鉄、近鉄、阪急、阪神、それに第三セクターのつくばエクスプレスが取り上げられています。
所謂「鉄道ファン」「鉄道マニア」には物足りない内容かも知れませんが、こういう切り口の本も珍しいのではないかと思いますし、沿線周辺の在住・在勤の人だけでなくとも楽しめるのではないかなぁと思いますね。
Tracked from itchy1976の日記 at 2009-11-08 06:14
タイトル : 近藤正高『私鉄探検』
私鉄探検 (ソフトバンク新書)近藤 正高ソフトバンククリエイティブこのアイテムの詳細を見る 今回は、近藤正高『私鉄探検』を紹介します。いくつかの私鉄(西武・京王・京急・つくばエクスプレス・名鉄・近鉄・阪急・阪神)の沿線文化についてかかれたものです。あまり、沿線を全体的に探検している本ではないですね。京浜急行ならば羽田線のみ、西武鉄道ならばキャラクター文化のみというように、ひとつのテーマについて掘り下げている感じですね。それが読者にとって興味あるテーマであるかどうかは目次を見たり、本の中身を見るなどし...... more
Commented by よろづ屋TOM at 2008-10-02 16:49 x
鉄道を中心に百貨店、宅地造成、球団、劇団、遊園地を展開したとなれば、やはり大阪の誇る大経済人、小林一三さんが創った阪急電車がすべての元祖だと私は信じています。
残念ながら球団も手放し、遊園地もなくなってずいぶん寂しくなりましたが、阪急電車の本拠地である大阪・梅田の駅の巨大さは国鉄が民営化されるまではおそらく私鉄最大規模の駅だったのではないかと思います。
一種のデモンストレーション効果を狙ってのことだと思うんですが、そこから今も同じ時間にほぼ同時に神戸・宝塚・京都の三方面へ発進する電車の“パレード”は壮観です。
これも今は変わってしまいましたが、阪急電車だけは広告のサイズも他社のものとは異なるこだわりをもっていました。
電車にも『風格』が必要だと考えてられたのだと思いますが、それも百貨店や宝塚歌劇も含めてトータルバランスの中に企業コンセプトの美学として確たるものを持っておられた人だったんでしょうね。
Commented by odin2099 at 2008-10-03 21:33
この本でも小林一三に関しては”宝塚歌劇”を含めて触れられています。
しかし阪急と、経営統合する阪神、それに関西の鉄道、近鉄との対比や南海のことなどにページが割かれているので、その点ではTOMさんのような方には食い足らないかも知れませんね。
by odin2099 | 2008-10-01 21:19 | | Trackback(1) | Comments(2)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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