作曲家・指揮者・ピアニストetcと活躍している青島広志が、クラシック音楽の歴史をわかりやすく解説してくれるという一枚で、お話とピアノ演奏が青島センセイ自身。
そうです、”名曲アルバム”形式のオムニバス盤ではなく、このCDのメインは青島センセイのお喋りにあるのです。
音楽の授業を受けてるような気分、といえば近いでしょうか。
でも、堅苦しさは全くありません。
”ブルー・アイランド”氏としてトークを交えたコンサートを主催したり、TV番組などでも軽妙なトークを披露してくれている人だけに、グレゴリオ聖歌から始まって、中世・ルネサンス、バロック、古典派、ロマン派、オペラを挿んで後期ロマン派、国民学派、そして最後は現代音楽まで、名曲のサワリをBGMに短い時間で手早く、サラサラッと進めてくれます。
まー、難点は幾つかあります。
先ずはCD1枚というキャパの関係もあるので、どうしても説明が駆け足になってしまうこと。
仕方ないので、これはCDを何回も繰り返して聴くことで解決?
続いてセンセイのお喋りですが、これがかなりの早口。
センセイの持ち味でもあるので(?)、これはガマンするしかないですかねぇ。
正直言うと、聞きやすいお話じゃありません……。
そして最後は、収録曲がなんと134曲もあるのですが(重複もありますけど)、如何せんCD1枚。
ちょこっとだけ流れてすぐ次の曲へ行ってしまうので、欲求不満が溜まるんですよね。
もうちょっと聴きたいぞ~!っと。
モンテヴェルディ、パレストリーナ、ヘンデル、ヴィヴァルディ、ハイドン、J.S.バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、メンデルスゾーン、シューマン、ブラームス、ショパン、リスト、ロッシーニ、ドニゼッティ、ベッリーニ、プッチーニ、ウェーバー、ワーグナー、ビゼー、ブルックナー、マーラー、リヒャルト・シュトラウス、スメタナ、グリンカ、ムソルグスキー、リムスキー=コルサコフ、チャイコフスキー、ドヴォルザーク、グリーグ、フォーレ、ドビュッシー、ラヴェル、ガーシュウィン、ストラヴィンスキー、バルトーク、プロコフィエフ、ショスタコーヴィチ、オルフ、エルガー、ベルク、ウェーベルン、ライヒ、グローフェ、メシアン…出るわ出るわ、という感じで詰め込まれていますが、でもこれは他のCDに当たるしかないでしょう。
ライナーノーツには「クラシック検定」も付いています。
興味のある方は、是非お試しあれ。