『真救世主伝説 北斗の拳0/ケンシロウ伝』(2008)
2008年 10月 23日
映画『ラオウ伝/殉愛の章』、OVA『ユリア伝』、映画『ラオウ伝/激闘の章』、OVA『トキ伝』に続くのは待望の『ケンシロウ伝』。
これまでの4本は原作を一端ばらし、新しいキャラクターやエピソードを追加しながら再構成した作品でしたが、この作品は完全なオリジナル・ストーリーになっていて、シンに胸に七つの傷を負わされユリアを奪われた後、リンやバットに出逢うまでの語られざるケンシロウのエピソードを描いています。
シンと共に南斗孤鷲拳の伝承者争いをしたジュガイや、そのジュガイやシンの師フウゲンらが新たに登場し、既に完結したはずの物語に新たな一章が付け加えられました。
後付け設定が増えてくると古いファンほど興醒めするものですが、元々『北斗の拳』は原作連載中から「驚きの新設定」やら「これまでとの矛盾点」が頻発していましたから(苦笑)、今さらとやかく言うものではないでしょう。また、既に完結している物語なだけに、上手く考えてはめ込まれているなぁとは感じました。
これで5作品とも完投したケンシロウ役の阿部寛も上手くなってきましたし、今回はやっとラオウがいなくなりました(爆)。ユリアはまだちょっと気になるものの台詞自体は少ないし、後はベテラン揃い。安心して観ていられる作品になっています。
物語自体も映画用オリジナルですので、先がどうなるかわからない楽しみがあり、3本ある劇場用作品としては一番観やすい作りになっていると言っても良いでしょう。
しかし興行的にはどうなのでしょう。
前作、前々作に比べて一気に公開規模が縮小され、公開の告知もかなり直前になってから。宣伝展開もあまり目立っていません。おそらくこれまでの作品成績から判断されたのでしょうが、ちょっと寂しいですね。後でDVDが売れれば何とかなるというのでしょうか。
『北斗の拳』そのものはパチンコとしては売れているようですし、外伝的なTVアニメ『北斗の拳 ラオウ外伝 天の覇王』も(細々とですが)始まっていますが、はたしてファンドの収支決算は如何に?
またマミヤやユダ、アミバ、ジュウザら未登場に終ってしまったキャラクターも多いですし、原作の第二部以降は結局描かれず仕舞い。
お話としてはまとまってはいるのですが、勿体無いといえば勿体無いですね。
その時ケンシロウが 死神という名の救世主(ヒーロー)となった!! ■『北斗神拳』の伝承者でありながら、ケンシロウは『南斗孤鷲拳』伝承者のシンに敗れた。胸に七つの傷を穿たれ、最愛のユリアをも奪われたケンシロウ。彼の心には胸の傷よりも深く惨めな敗... more
10月17日(金) 21:15~ TOHOシネマズ川崎スクリーン7 料金:1200円(レイトショー料金) プログラム:800円(高くてペラペラ、記事も少ないので買わず) 『真救世主伝説 北斗の拳』公式サイト ラオウ殉愛の章から始まった5部作のプロジェクトの完結編。 完結編とは言え、シンに胸に五つの傷を付けられてから、リンちゃんの居る村に救世主として登場するまで、原作北斗の拳の前日談となる話だ。 1部がサウザーを倒すまでの話。 2部がユリアの話だが、何も覚えていない。昔の自分の記事を読み直したら...... more
原作だけは、連載を最後まで読んでましたが、 連載を終了させない為、話を伸ばしまって、 最後の方は、突拍子の無い状態になった気が・・・ テレビのアニメは、全く観ていませんでしたが、 高校生の頃に映画版を友人と観た記憶がありますので、 映像作品といえば、それ以来の「北斗の拳」ですが、 フリーパスで観れるので鑑賞してきました。 劇中の大半が、訳あって実力を出せないケンシロウだし、 復活しても、闘う敵はイマイチだった事もあり消化不良な気分。 全5部作で構成されている最後の話らしく、 他...... more
ひとつのエピソードとしては観られましたが、わざわざ劇場公開するほどのものかなーとも思いますね。
エンドロール後の紙芝居的な映像の方にテンション上がってしまいましたけど^^;
上映時間も長くありませんし、ちょっと物足りない印象はありましたね。
でも、この五部作みんながそういう印象かも(苦笑)。
エンドロール後の紙芝居、燃えましたね~。
その前に「え?ここで終っちゃうの?!」と思った後だったので尚更。
途中で帰っちゃった人は「ざまーみろ!」って感じ(笑)。