『名探偵の呪縛』 東野圭吾
2008年 10月 29日
名探偵・天下一大五郎が登場するシリーズ第2弾で文庫書下ろしの長編作品だが、短編集『名探偵の掟』の続編というわけではない。語り手である「私」が図書館を訪れた際に、いつの間にか別世界に彷徨いこんでしまい、名探偵・天下一になってしまった、というのが発端。
そこで不思議な事件の解決を依頼されるのだが――というお話なのだが、この天下一、どうやら「私」が生み出した作品のキャラクターのようなので、一種のメタフィクションのようだ。
そして事件の鍵を握るのは、このちょっと変わった”別世界”そのものなのだが、これはちょっとわかりづらいかなぁ。
前作とは微妙にリンクしてるようなしてないような…という世界なので、前作読んでなくてもとりあえずは大丈夫。
でも自分の好みとは合わない作品だったので、今後この作者の別の作品を読み進めるかどうかは微妙、かな。
この作品が発売された時代は、まだ東野作品はそれほど売れておりませんで乱歩賞を取った「放課後」でさえ10万部止まりという状況で本作などは3万部程度だったと記憶しています。この作品の3年前から東野さんは本格ものからどんどん離れていかれましたので丁度過渡期の作品だと思います。
作風は多種に渡りますので是非他の本も手に取ってみてくだされば幸いです。
一口にミステリーと言っても、その内容は多岐に渡りますね。
逆に様々な作品を手掛けているが故に、次にどうしようかと悩んでしまいます。
気になる作品は幾つかありますので、また何か手に取ると思いますので、その節は色々とご教授下さい。





