『名探偵の呪縛』 東野圭吾
2008年 10月 29日
語り手である「私」が図書館を訪れた際に、いつの間にか別世界に彷徨いこんでしまい、名探偵・天下一になってしまった、というのが発端。
そこで不思議な事件の解決を依頼されるのだが――というお話なのだが、この天下一、どうやら「私」が生み出した作品のキャラクターのようなので、一種のメタフィクションのようだ。
そして事件の鍵を握るのは、このちょっと変わった”別世界”そのものなのだが、これはちょっとわかりづらいかなぁ。
前作とは微妙にリンクしてるようなしてないような…という世界なので、前作読んでなくてもとりあえずは大丈夫。
でも自分の好みとは合わない作品だったので、今後この作者の別の作品を読み進めるかどうかは微妙、かな。
名探偵の呪縛 内容(「BOOK」データベースより) 図書館を訪れた「私」は、いつの間にか別世界に迷い込み、探偵天下一になっていた。次々起こる怪事件。だが何かがおかしい。じつはそこは、「本格推理」という概念の存在しない街だったのだ。この街を作った者の正体は?そして街にかけられた呪いとは何なのか。『名探偵の掟』の主人公が長編で再登場。... more
『名探偵の呪縛』 東野圭吾 講談社文庫【comment】先日読んだ『名探偵の掟』がなかなか面白かったので、シリーズ2作目というコチラも読んでみました〜 -story-図書館を訪れた「私」は、いつの間にか別世界に迷い込み、探偵天下一になっていた。次々起こる怪事件。だが何かがおかしい。じつはそこは、「本格推理」という概念の存在しない街だったのだ。この街を作った者の正体は?そして街に掛けられた呪いとは何なのか。(裏表紙から抜粋)前作の「ふぉふぉふぉ・・・...... more
☆本プロからの移行☆ 「名探偵の掟」 の続編のような微妙に不思議なお話。 天下一探偵が登場。 作家のわたしは、図書館で迷い込み不思議な世界にきてしまう。 いつのまにかわたしは天下一探偵に。そこは「本格推理」というものが存在しない町。「密室」などの言... more
名探偵の呪縛 (講談社文庫)/東野 圭吾 本の内容 図書館を訪れた「私」は、いつの間にか別世界に迷い込み、探偵天下一になっていた。次々起こる怪事件。だが何かがおかしい。じつはそこは、「本格推理」という概念の存在しない街だったのだ。この街を作った者の正体は?そ... more
この作品が発売された時代は、まだ東野作品はそれほど売れておりませんで乱歩賞を取った「放課後」でさえ10万部止まりという状況で本作などは3万部程度だったと記憶しています。この作品の3年前から東野さんは本格ものからどんどん離れていかれましたので丁度過渡期の作品だと思います。
作風は多種に渡りますので是非他の本も手に取ってみてくだされば幸いです。
一口にミステリーと言っても、その内容は多岐に渡りますね。
逆に様々な作品を手掛けているが故に、次にどうしようかと悩んでしまいます。
気になる作品は幾つかありますので、また何か手に取ると思いますので、その節は色々とご教授下さい。