『ガリレオの苦悩』 東野圭吾
2008年 11月 02日
収録されているのは「落下る(おちる)」、「操縦る(あやつる)」、「密室る(とじる)」、「指標す(しめす)」、「攪乱す(みだす)」の五篇で、「指標す」だけは書き下ろしとなっているようです。
この内、「落下る」と「操縦る」の二編は、過日放送されたTVスペシャル『ガリレオΦ』として映像化されました。
あのドラマでは「操縦る」がメインのお話となっていて、友永の設定と湯川との関係を変えた以外は概ね小説通りに映像化されていますが(勿論、湯川の研究室のメンバーやビーチの女の子たちは出てきません)、「落下る」の方はシチュエーションだけを活かし、草薙の過去話という大胆な改変が施されていましたが。
今回の短編集の注目ポイントは、草薙の後輩として内海薫という女性刑事が新たに登場してくることでしょうか。
そう、TVドラマ版で柴咲コウが演じていたキャラクターです。
ドラマ版といえば今回の作品群を読んでいると、湯川にしろ草薙にしろ、従来のイメージとはやや違って感じられる部分がありました。
特にドラマの放送開始後に発表された作品では、ドラマの配役のイメージがフィードバックされているように思えたのは考えすぎでしょうか。
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で、、、なかなか面白かったですよね~
スッカリ頭の中でガリレオ=福山の構図が出来上がっているので、なんとなくイメージを浮かべながら楽しく(笑)読み進めました。
警察の捜査だけでなんとかなりそうな事件もありましたが(汗)、、、まぁ~いいか(笑)
長編の方は映画化第2弾か?って言われているようですね~早く読みたいです。
まだ長編版、読んでません。早く読みたいんだけど、他にも手を出してるのが沢山あって・・・。
で、この新作版、やっぱりドラマ版のキャスト・イメージにキャラクターが引き摺られてきてますよねー。
松岡圭祐作品のように露骨に変えてしまうのもどうかとは思いますが、ドラマ観てから本を読み出す人も多いでしょうから、商売上の戦略としてはそれもありなんでしょう。
ただ、ずっと読み続けてきた読者にはちょっと寂しい仕打ちかも知れません。なかには、頑なに「福山ガリレオは認めない!」という人もいるでしょうからねぇ。
「女だからそうなんです」っていう考え方が、どうも好きじゃないんですけど…
映像を見ていて、柴咲コウちゃんがやってると思うと、
なんとなくシックリくるから不思議ですよねww
TBさせてくださいね♪(うまくできるかな(;^_^A )
届いてます♪ TB有難うございました。
この作品を読んだ時には以前と違って湯川=福山、草薙=北村、のイメージが浮かんだのですが、内海だけはドラマとは全く別のキャラだなぁと感じました。
「女だから」というのも、彼女の考えというより、周囲の彼女への見方への反発という感じ。
まぁ柴咲コウの場合”強い女”のイメージが強いので、そういう繋がりでは違和感が少ないのかも。
でも、決して嫌いな訳ではないのですが、彼女の力の入った演技は苦手です・・・(苦笑)。