『ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃』(1969)
2008年 11月 08日
・・・と書くと、「嘘付け、この野郎!」と言われてしまうだろーなー、やっぱり(苦笑)。

そんな彼の友だちは、夢の中で出会った怪獣ミニラ。
ミニラも、怪獣島では怪獣のガバラにいじめられているのだけれども、ゴジラの特訓や一郎の励ましもあって、遂にはガバラをやっつけるまでに成長。
偶然免許証を拾ったことから、現金強盗の二人組に誘拐されてしまった一郎くんでしたが、ミニラの頑張りを思い出して二人を出し抜き、見事に犯人は逮捕。そしてまた、いじめっ子の”ガバラ”にも勇気を持って立ち向かうようになる、という心温まるファンタジー作品であります。
ただ、シリーズで人気投票をやれば、おそらくワーストの上位に名を連ねるのは間違いないでしょうな。
それをして「不当に評価の低い作品」、「良質のジュブナイル作品」という意見があるのも承知してますが、やっぱりゴジラが大暴れしてナンボだと思いますねー。
先ずこの作品、ゴジラやミニラは架空の存在として捉えられています。怪獣が出てくるのは何れも一郎くんの夢の中だけ。
しかも予算やスケジュールの関係でしょうが、ガバラと戦うゴジラやミニラのシーンを除けば、その大半は旧作からのフッテージの流用。「オール怪獣」と題名だけは勇ましいですが、みんな使いまわしです。これでは一郎くんとは逆に、観ている我々としてはちっとも夢の世界で遊べません。
これだけ沢山作られたシリーズの一本としては大目にみますけど、”怪獣映画”としては邪道でしょうね。
ちなみにこの作品、栄えある<東宝チャンピオンまつり>の第一回作品だったりもします。
ゴジラ原体験がこの作品だという人は、はたしてこの作品をどう思ってるんでしょうか。
ネットもない昔、映画関係者の誰も取り上げなかった頃に、ランデブーだか宇宙船だかが再録としてこうした映画をガンガン取り上げていましたね〜。
その時も“オオワシ”のことが載ってましたが、笑いましたねえ。一体、アレの登場にはどういう意図があったのやら。
それにしてもこのポスター。こんな下手な絵、今も当時もちょっとお目にかかれんでしょうねえ。わざとレトロな僻地の映画看板風に仕立てたのか、と言いたいくらい。
ゴジラって、昭和29年から見て行くとほんとに今の人気アニメのエコノミック化に伴う堕落の縮図を見るようですね。最初の崇高な思想やエネルギーはウソみたいに雲散霧消してますし…途中一度は蘇りかけたものの、やはりカネが絡む世界だけにそのグレードの継続すら厳しいのが見え隠れして辛いですね。
ま、本音を言えばすっ飛ばしたかったんですけど(爆)。
それに、そろそろペースを上げないといけませんなぁ。
この作品の主題歌で、既に公害が怪獣扱いされてますけど、次回作がモロに公害怪獣のヘドラなのは時代の流れなんでしょうね。
しかしこの頃は、いじめっ子、いじめられっ子といってもカラっとしてますよね。
今はホントに陰湿になってるようですが・・・。
あとこの作品の中で出てくる強盗が奪った現金は5000万円!
イマドキこの金額じゃ何が出来るんでしょ。
これも時代を感じさせます。
あ、大ワシは『南海の大決闘』からの流用ですけど、どうせ空中戦描きたいなら、ラドンのフィルムを持ってくりゃいいものを。
観ているうちに子供心に悲しくなってきたのを覚えています。(笑)
そうですか、『南海の〜』でしたか。あれだけは何故かテレビでも放映されず、いまだに観た事がないんです。従兄弟はエビラの有線リモコンプラモを持ってたんですけど…
ちなみに私なら、5千万円もあったら色々夢が叶うのに充分ですので、ください。
(≧∀≦)//
この作品は、多分TVで観たのが最初です。なんか騙された気分になったのを覚えてます(笑)。
音楽は『ウルトラQ』、『ウルトラマン』の宮内國郎さんだったんですけど、氏が手掛けなかった主題歌のインパクトの方が勝っちゃってましたっけ。
あ、『ヘドラ』が初体験でしたか。
当時の同級生には『ヘドラ』が初体験という人が結構いたので、TOMさんの世代だとこの作品ぐらいかなぁ、なんて勝手に思ってました(汗)。
自分は未だに劇場で観たことはありません。これからもないかな(苦笑)。
>5000万
だから強盗もバックに入れて簡単に(?)逃げ回っていたんでしょうけど、今だと幾らぐらいの価値かなぁ。
少なくても今じゃ、盗んで逃げ回るだけの金額でもなさそう(笑)。
ま、5億なら考えます(?)けど・・・。