『豹頭の仮面』<グイン・サーガ>1 栗本薫
2008年 11月 16日

――とぶち上げたものの、既に本編は123巻、外伝も21巻まで差し掛かりながら、一向に終る気配のない大河ドラマの第1巻がこれです。
僕が<グイン>を読み始めたのは、本編が16巻、外伝が3巻まで出ているときで、これをまとめて一週間で読破しました。
同じ頃に平井和正の『幻魔大戦』20巻も一週間ぐらいで読み終えてるし、高千穂遥の<クラッシャージョウ>6巻も2~3日ぐらいで読んでるはずなので、暇だったんだなぁ、ということはさておき、今さらながら当時の自分の読書スピードに驚いたりして。
今じゃ同じだけ時間があっても、せいぜい半分くらいしか読めないでしょうね。
その後はずっとリアルタイムで読み続けてきたのですが、実は99巻でストップ。
100巻はお祭りだから、なんて思っていたのですが、何のことはない、お話は区切りが付くどころか、あからさまに「次回へ続く」となっていたので、じゃあ一段落付いたらまとめて読もうかな、と思っていたところ、そのまんまズルズル。
このまんまじゃイカン!
ということで読書再開なのですが、どーせなら(?)と1巻から読み直しを始めてしまいました~。
うー、自分で自分の首を絞めてるな、これは・・・。

このままの暗さをもってシリーズが進んでいくのかと思いきや、アルド・ナリスが登場してグインが本編から姿を消したあたりから、”ヒロイック・ファンタジー”というよりも群像劇、歴史劇の側面が強くなり、それはそれで面白いのですが(というより、個人的にはその方が好き)、今となってはこの1巻はかなり異質になってしまっているような気がします。
まぁ、これを機会にゆっくりゆっくりと(?)追いかけて行こうと思っております。
ちなみにこの1巻だけ〔改訂版〕が存在します。
これは作中に業病を患っている人物が登場しているのですが、これが実在の病気だったために、差別的表現だと抗議を受けたことに起因します。
当初は訂正文を入れたようですが、後にこの人物に関する部分のみ全面的に改稿されました。
僕がこのシリーズを読もうと揃え出した時にはまだ〔改訂版〕が出ておらず、しかも古書店漁りをして揃えたもので初版本だったりするのですが、後に両方を読み比べても、その部分以外にはこれといって違いはありませんでした。