『村治佳織 ギター・リサイタル』
2008年 12月 07日
ということで、サントリーホールまで行ってきました。
ここ来るのも久しぶりだなぁ。六本木なんてトンと縁がないし・・・といっても、2~3年に一度くらいは来てるかな、中途半端な都民です。


後半はバッハの「フルートと通奏低音のためのソナタ ホ短調」で始まり、ヴィラ=ロボスの「5つの前奏曲」と「ブラジル風バッハ第5番~アリア(カンティレーナ)」を挿んで、再びバッハの「G線上のアリア」で閉め、という構成。
前半の2曲と、後半では「5つの前奏曲」がギター・ソロ。
「ソナタ」は笛とギター、最後の2曲は弦楽アンサンブルとの共演となっておりました。
で、ゲストで登場したのは”能楽一噌流笛方”の一噌幸弘。
この人のことは全く知らなかったのですが、能楽の世界だけに留まらず、様々なジャンルで活躍している方のようですね。
即興演奏も持ち味のようで、アンコールの曲では5本(だったかな)の笛を持ち替えて演奏したり、二本同時に咥えて演奏する、などの妙技も披露してくれました。いやはや凄いものです。
ただ、和笛でクラシックを演奏するのはちょっと辛そうです。奏でる音色が合わないのでしょうね。それでも面白い試みだとは思いますし、これからもドンドンやって頂きたいものですが。
もう一組のゲスト、弦楽アンサンブルはなんと学生さん。音大生だけでなく、高校生もいるという11人組(男性7人、女性4人)でしたが、近い将来、ソロだったり、オーケストラのメンバーの一人だったりと、彼らの名前をどこかで見る機会があるかも知れません。
知らない曲はないはずだったのですが、全曲通しで聴く機会はあまりなく(例えば「リュート組曲」は7曲から構成されています。その中で有名なのは1~2曲でしょうか)、また特にギターはあまり音色に変化がないせいか・・・・・・睡魔に襲われました。
流石に寝ちゃったり、記憶がなくなったり、ということはなかったのですが、良い気持ちになってると突然の拍手でビクっとなったり。ちょっと不謹慎な観客でしたね(汗)。
アンコールは3曲で、うち2曲が笛とのコラボ。
最後はギターソロで「主よ人の望みの喜びよ」。
20分の休憩があったとはいえ、2時間40分近いステージは珍しいんじゃないでしょうか。



その後、買い物がてら新宿へ出たのですが、こちらもクリスマス一色。



幸弘さんはまだ本業の舞台でしか知らないんですが、いろいろとご活躍のようですね。
和笛でも能管は音程が定まらないようになっているというので、クラシックはもとより、他ジャンルとはきつそうですね・・・。けれど、これはこれで面白そうですね~!
妙技もいつか実際に聴いて(見て?)みたいものです(笑)
やっぱりご存知の方でしたか。
和笛はドレミファ・・・を演奏するようには出来てないので、と御本人も仰ってました。
ともすれば独特の音色が不協和音に聴こえてしまうのが難点ですね。
でも、面白いと思いました。
以前あの「春の海」(お正月の定番ですな)を、東京シティフィルをバックに、藤原道山の尺八と、お琴の代わりに竹松舞のハープで演奏したのをTVで見ましたが、これは殆ど違和感なしでしたね。