『劇団四季ソング&ダンス 55ステップス』
2008年 12月 14日
今回はミュージカルではなく、劇団のレパートリーの中から曲をピックアップし、それに新たな振付を施した”名場面集”のような趣向。言ってみれば”良いとこ取り”の企画なわけです。今年は劇団創立55周年という節目の年ですが、これまでにも節目節目に何度か同様の企画が取り上げられていたとのこと。ファンにとっては何年かに一度のお楽しみ企画ということなのでしょう。
出演者はヴォーカルとダンスのパートに分れて編成されていて(といっても、ヴォーカルの人も踊りますし、ダンスの人もアンサンブルには参加してます)、ヴォーカルパートは
阿久津陽一郎、高井治、田中彰孝、井上智恵、早水小夜子、花田えりか
の男女3人ずつ、計6人。
ダンスパートは
脇坂真人、岩崎晋也、西尾健治、萩原隆匡、松島勇気、厂原時也、斎藤洋一郎、徳永義満、神谷凌
坂田加奈子、柴田桃子、高倉恵美、杏奈、泉春花、加藤久美子、須田綾乃、恒川愛、駅田郁美、斉藤美絵子
という顔触れでした。
二幕構成になっていて、一幕めは『アプローズ』、『アイーダ』、『ライオンキング』、『壁ぬけ男・・・恋するモンマルトル』、『ノートルダムの鐘』、『メリー・ポピンズ』、『マンマ・ミーア!』、『サウンド・オブ・ミュージック』、『リトル・マーメイド』、『美女と野獣』からのセレクト。
ディズニー作品が中心ですが、『ノートルダムの鐘』や『リトル・マーメイド』が入っているのが意外というか、驚き。というのも、四季では上演していない作品だからです(『メリー・ポピンズ』もか)。
そもそも『ノ-トルダムの鐘』には舞台版があるんだろうか・・・? まぁ、アニメ映画の日本語吹替版は四季が製作して、そのキャストも四季から選ばれているからまんざら縁のない曲ではないのですが。
でも『リトル・マーメイド』はねぇ・・・。最近ブロードウェイでミュージカル化されたものの、あんまり評判良くなかったようで。そのうち四季が取り上げるのかな。
第二幕は『夢から醒めた夢』、『ユタと不思議な仲間たち』、『異国の丘』、『李香蘭』、『南十字星』、『ジーザス・クライスト=スーパースター』、『キャッツ』、『オペラ座の怪人』、『エビータ』、『スターライト・エクスプレス』という具合に、四季オリジナル作品とアンドリュー・ロイド=ウェバー作品で構成。
個人的にはオリジナル作品を減らして、その分『エビータ』とか『オペラ座の怪人』の曲を増やして欲しかったりもするのですが、それじゃあファンには怒られちゃうか。
そしてカーテンコールでは『ウィキッド』も取り上げられました。「魔法使いと私」がラストナンバー。最後が馴染みのある曲で良かったです。
シンバが歌うはずの「早く王様になりたい」は、何故かコミカルなボクシングのシーンに変えられ、「ドレミの歌」では最前列のお客さんをズラーっと舞台に上げて度肝を抜いたり、「ミュージック・オブ・ザ・ナイト」では劇中のシーンを髣髴とさせるようにじっくりと聴かせてくれたり、「パート・オブ・ユア・ワールド」は好きな歌だけに訳詩の意味がムチャクチャでちっともノレなかったり・・・と色々あったものの、ファンではない自分でも楽しめたのだから、これを一種のサンプル、カタログとして四季に触れ、そのまんまファンになっちゃう人も多いでしょうね。
知らない曲が結構多かったのが辛かったけど・・・。
帰りに浜松町駅からパチリ。
写真にするとちっちゃいな、東京タワー。
来る時は雨降ってて寒かったんだけど、帰りはお天道様が覗いてらっしゃいました。
もっと早くに快復してくれりゃ助かったんだけどなー。