『My妹』 わかつきひかる
2008年 12月 29日
父親の再婚相手の連れ子(義妹)と「お兄ちゃん」がラブラブになる、というのは王道のパターンなんですよね?よく知らんけど。
”禁断の愛”と言っても「実妹」と違って「義妹」なら禁忌の意識も低いってことなんでしょうかね、コミックにゲームにと根強い人気があります。
この手のジャンルが持て囃されるようになったのは、あだち充の『みゆき』や、アダルトアニメ黎明期の『くりいむレモンパート1 媚・妹・Baby』のヒットからだと思うけれど、それから考えてももう四半世紀。大したもんですねー。

っつーわけで、実行に移さず(笑)、他人に迷惑をかけなければ、ファンタジーとして楽しむ分には良いんじゃないかと思います。肯定はしないけど。
この作品の主人公は高校2年生の男の子で、一ヶ月前にいきなり一つ年下の妹が出来てしまうというシチュエーション。
最初は小悪魔系の妹に振り回されていたお兄ちゃんも、ある切っ掛けで立場が逆転。一転して従順になった妹を今度は自分好みに変えようとするけれども、結局はどっちがどっちを変えたんでしょう?というお話。二人がなんの罪悪感も抱かずにラブラブのまんま終っちゃうのはどうかと思うけど、これもファンタジー、ファンタジー・・・。
あ、タイトルは「まい・いもうと」ではなく、「まい・まい」と読ませるらしい。
今回この手の作品を初めて読んで感じたのは、文体と内容とのギャップ。
というのも、文体は典型的な(ってどういうの?)ライトノベルな訳ですが、内容は内容なので、えー、こりゃどういう年齢層をターゲットにしてるんだろう???と悩んでしまいました(笑)。
この著者は”ジュブナイルポルノ作家”と称しているようですが、その肩書き自体に大いなる矛盾を孕んでる気が・・・・。
てなことを考えてる自分は、やっぱり頭の固い保守派なのかもね(苦笑)。