『K-20/怪人二十面相・伝』(2008)
2009年 01月 09日
無実の罪を着せられた青年が、自らの潔白を証明すべく、本物の二十面相に挑む!
二十面相に嵌められ、二十面相に仕立てられたサーカス芸人・遠藤平吉に金城武、本物の二十面相に襲われたところを助けられたことから、平吉に協力する羽柴家の令嬢・葉子に松たか子、そして葉子の婚約者にして名探偵・明智小五郎に仲村トオルというキャストで描かれたアクション・エンターテインメント作品で、他にも國村隼、高島礼子、益岡徹、本郷泰多、鹿賀丈史ら個性的な面々が集っている。

最初この作品の映画化の話を聞いたとき、あ、そんな小説があるんだ、面白そうだな、読んでみたいな、と思ったのだけれども、その頃はなかなか書店においてなかったり、ハードカバーの単行本だったもので躊躇していたのだけれども、映画の公開が近付くにつれて文庫化され、そちらは早速購入。でも他にも色々読んだり読みかけたりしてる本があったので、結局読む時間がなくなっちゃった・・・。
なので今回は殆ど予備知識ナシ。ま、原作の方は後でじっくりと楽しみます。
ちなみに二十面相の前身がサーカス芸人の遠藤平吉である、という設定は乱歩の原典にあり、それを膨らませて物語を紡ぎ出した、というワケだ。
それにしてもこの映画、面白かった。
結構シリアスな場面もあったりして、例えば小さな子どもに見せるにはちと辛いかなぁ、なんて思う場面もないではなかったけど、息抜きというかコミカルなシーンもかなりあり、そのバランス具合は良い感じ。
それに何といっても金城武と、それに松たか子が出色。今まで松たか子ってあまり良い印象がなかったのだけれども、この作品での役柄は絶賛しちゃう。
二十面相の正体に関しては、これは最初から見当付いてました。
捻りを加えた意外な正体となれば、もうこの人しかいないでしょう、という感じ。確かシャーロック・ホームズのパスティーシュにも、似たような設定のお話があったはず。原典のファンなら怒り出すかも知れないけれど、これは乱歩作品じゃないし、他にも数多くの映像化作品があるわけで、一本ぐらいこういうお話があってもいいんじゃない?
今年のお正月映画としてはかなりの評判ということで、まぁ当然のように続編の噂も持ち上がってるけど、このキャスト陣を維持したまま、新たな冒険譚を描けるかどうか。スタッフのお手並み拝見といったところでしょうかね。


一応これも邦画の年末年始向けの大作映画ということになるのかな?予告編では『ALWAYS 三丁目の夕日』のスタッフによるというVFXが印象的な映像でしたけど、こういう娯楽系アクション映画って邦画だと期待ハズレになることが多いのが不安といえば不安だったりするんですよね....... more

近頃とっても気になる金城さんを目当てに鑑賞(笑)いそいそ【story】1949年、格差社会の架空の都市“帝都”では、富裕層のみを狙い、美術品や骨董品を鮮やかに盗み出す“K-20”こと怪人二十面相が世間を騒がせていた。ある日、サーカスの曲芸師・遠藤平吉(金城武)は、財閥令嬢・葉子(松たか子)と名探偵・明智小五郎(仲村トオル)との結納の儀に潜入して写真を撮ってくる依頼を引き受けるが、それは怪人20面相が仕掛けた罠だった― 監督・脚本 : 佐藤嗣麻子【comment】 &nbs...... more

2008年の最後の週末と新年にかけて、今年は何故か新しく公開される映画の本数が少ないんですよね。 いつもは公開される映画の本数が多すぎて次の週に持ち越してしまわない限り、その週末に公開される映画を中心に観ているのですが、この連休に観たい映画が無かったので、なんとなく先週公開された『K-20 怪人二十面相・伝』を観てきました。 ★★★★★ 観逃さなくて良かった! こんな日本の冒険活劇を待ってました! 『スパイダーマン』と『バットマン』の影響を色濃く受けた日本のヒーロー映画が誕生しました。 万人にお勧め...... more

監督:佐藤嗣麻子 出演:金城武、松たか子、仲村トオル、國村隼、高島礼子、本郷奏多、今井悠貴、益岡徹、鹿賀丈史... 「違う!オレは二十面相じゃない!」 【ストーリー】 1949年、第二次世界大戦を...... more

太平洋戦争・第2次世界大戦を回避した後の日本が舞台というのは面白い、回避したらどうなるのか説明は少ない、まぁそれが主題の物語ではないけどね~ 第2次世界大戦を回避した後の帝都、なんだか東京タワーみたいなのと羽柴財閥のタワービルが一際高くそそり立つ、けれ... more

江戸川乱歩の小説でおなじみの、 怪人二十面相。 この人物の真相はいかに? 北村想原作の 「 怪人二十面相・伝」を映画化。 監督は佐藤嗣麻子。 主人公は金城武。 ヒロインには松たか子、 仲村トオルが明智小五郎。 怪人二十面相と間違えられた、 サーカスの曲芸師・遠藤平吉(金城武) バットマンとスパイダーマンを 足して2で割ったような、 しかもこの二人よりも それ以上にかっこいい金城武{/m_0139/}。 ちょっと、とぼけた令嬢・葉子(松たか子) ニヒルな明智小五郎(仲村トオ...... more

二十面相といえば、 江戸川乱歩が思い浮かびますが、 こちらは、北村想の 「怪人二十面相・伝」が 原案の作品です。 なんか日本版マスク・オブ・ゾロの ようなお話でした。 第二次世界大戦が回避された架空の世界「帝都」では、 極端な格差社会となり、富裕層の美術品や骨董品を 鮮やかに盗み出す“K-20”こと怪人二十面相が世間を騒がせていた。 ある日、サーカスの曲芸師・遠藤平吉(金城武)は、 財閥令嬢・葉子(松たか子)と名探偵・明智小五郎(仲村トオル)との 結納の儀に潜入して写真...... more




北村想原作の同名の小説を映画化したもの。第2次世界大戦を回避した架空の日本を舞台に、怪人20面相の正体を明かしていく。出演は、金城武、仲村トオル、松たか子ほか。 <あらすじ> 1945年の架空都市<帝都>。19世紀から続く華族制度により、極端な格差社会が生じる日本で、世間を脅かしている強盗がいた。“怪人20面相”と呼ばれるその強盗は、富裕層だけをターゲットとし、美術品や骨董品を魔法のようなテクニックで、次々と盗み出すというのだ。頭脳明晰でこれまでも数々の事件を解決してきた探偵、明智小五郎は、サーカス...... more

1949年、帝都。社会は、19世紀から連綿と続く華族制度によって富める者と貧しき者の二極化がなされていた。曲芸手妻師・遠藤平吉は、小さなサーカス小屋で人気を博していた。サーカス団のメンバーは、皆貧民街で暮らす人々だ。羽柴財閥の跡取り・羽柴葉子は、名探偵・明智小... more

今週の週末レイトショウ第二弾は、 「チネチッタ川崎」で初日の22:20の回。 レイトショウにしてはまあまあの入りで50人くらいかなぁ。... more

怪人二十面相は誰だ!? 違う!オレは二十面相じゃない! 2008年 日本 初公開日2008/12/20 監督 佐藤嗣麻子 出演 金城武/松たか子/仲村トオル/國村隼/高島礼子/本郷奏多/今井悠貴/益岡徹/鹿賀丈史/木野花/要潤/串田和美/嶋田久作/小日向文世/大滝秀治/松重豊 原作 北村... more

お正月に、帰省中の息子と妻と一緒に、映画を観に行きました。最近、あちこち(*1,*2)で話題になっていた、「K-20 怪人二十面相・伝」です。お正月で混雑が予想されましたので、インターネットでチケットを予約。でも、実際に来てみたら、朝が早いためか、道路はすいすい、駐車場はガラガラ、ほとんどグループ貸切状態でした。今回出かけたのは、山形市嶋地区にある「ムーヴィー・オン山形」という、シネマと八文字屋書店との複合施設です。地価の安い田舎だからできる、駐車料金の心配のいらない映画館は、買物のついでに気楽に行け...... more

冬休み中、109シネマズ富谷で2本目に観たのが、「K-20 怪人二十面相・伝」。 <a href="http://minkara.carview.co.jp/userid/122479/blog/738487/" target="_b... more

今年最後のレビューは 試写会で観たこの作品にします。 原作は北村想なんですね。 戯曲はいくつか読んだことありますが、 小説も書いているとは知りませんでした。 試写会場はほぼ満席でした。 極端な格差社会の架空の都市“帝都”では、 富裕層のみを狙い、美術品や骨董... more


監督:佐藤嗣麻子 出演:金城武、仲村トオル、松たか子、國村隼、高島礼子 「1945年第二次世界大戦を回避した日本は激しい貧富の差があった。そんな中、帝都で世間に怪人20面相と名を知られる強盗がいた。富裕層だけをターゲットにしてまるで魔法のように美術品や宝... more

今年最後の鑑賞となったのはコレ。 実は21日には見に行ったんですが、前記事のとおり 家んなか大変なことになってしまって 更新遅れました。 第二次世界大戦が回避できた日本の もしもワールドで、 怪人二十面相と明智小五郎の対決を え、そんな展開にしちゃうの?!っ..... more


かの「怪人二十面相」にまつわるナゾを解き明かす北村想のミステリー「怪人二十面相・伝」の映画化作品・・・らしい。(原作未読です。) 第二次世界大戦を回避した架空の日本 帝都を舞台に、怪人二十面相に嵌...... more

荒唐無稽なオハナシと、凝ったCGで作りこんだ、仮想ワールド。やや、オコサマむけティスト(明快さ、オトボケぶり)も御愛嬌? それを、贅沢な俳優陣での熱演、アクションを味わうのが醍醐味な作品と感じました 賛否両論ありそうですが、大きな画面で「頭からっぽにして」楽しむと、「それも、また映画ならでは」で、なかなか… 金城武と松たか子が好きなので、個人的には、それだけで (^ー^*) (ストーリー) 第二次世界大戦が回避された架空の昭和24年。帝都・東京では怪人二十面相が富...... more
『地球が静止する日』と『K-20 怪人二十面相・伝』のトラックバックありがとうございました。(*^-^*
松たか子は近年の映画やドラマではお嬢様役をさけ、
ムリして普通の役を演じていて違和感あったけど、
この『K-20 怪人二十面相・伝』でお嬢様役を演じたのは
女優としての確かな自信(ゆとり)が芽生えてきたのかもしれないですね。
有難うございまーす。
「良家の子女の嗜みですから」は、観た人の間では流行りそうですね(笑)。
松たか子って自分の中では演技の固い人って印象があったんですけど、この作品での弾け具合は良かったと思います。
固いといえば、あとは仲村トオル。
果たして彼は芝居が上手いのか下手なのか・・・?(苦笑)
この作品、邦画と洋画のハイブリッドのような印象があります。
明智小五郎も怪人二十面相も素材としては古いですが、丁度あちらでも「バットマン」のように、時代の気分を残しつつも新しく作られています。
二十面相も明智も、北村想の原作とは更に違っているようなので、続編も出来そうな感じですね。
どうもこちらからのTBは未送信になってしまって申し訳ないです。
鑑賞前のイメージよりは、かなり重厚な作りにもなっていて良かったです。
金城さんってここだけの話し・・・日本語で演じるとどうもイマイチのような感があったのですが、今作はかなり良かったと思いました。
天然お嬢さまのまつたかに、仲村トオルも役柄に合っていたと思いますし。
やはり続編ありなんですね!
金城クンは日本語、台湾語、広東語、北京語、そして英語に堪能、ということになってますが、『レッドクリフ』も吹きかえられちゃったそうだし、どれも日常会話は問題なくても、お芝居となるとちょっと辛い部分があるのかも知れませんね(笑)。
そして自分も、もっと軽い映画になってるかと思ってました。こんなに長いとは・・・(苦笑)。
でも最後まで楽しめましたし、メインキャストが続投ならば是非続編は観てみたいですね。