『怪獣大戦争 キングギドラ対ゴジラ』(1971)
2009年 01月 14日

しかしそのせいで割を食ったのはラドン。
この映画、ゴジラとラドンのコンビがキングギドラと戦うという、言うなれば二大スターの共演作品(いや、相手役のキングギドラを含めれば三大スターの揃い踏み)のはずなのに、これでは存在そのものが「なかったこと」にされてしまってる。
単独主演作もあるスターなのに、随分軽んじられたもんである。
お話の方は例によってオリジナル版よりも20分ほどカット。
元々怪獣たちの激突よりも人間側のドラマの比重が高かった作品を、今度は怪獣中心に再構成したものだから人間関係はチンプンカンプン。
誰と誰がどういう関係で、どんなことをしてる人かもハッキリせず、結局はお話そのものが非常にわかりづらくなってしまった。でも子ども向けにはこの方が良かったのかな。
今観ればこれで良しとするゴジラファンは少数派だろうけれど、ビデオやDVDで簡単に旧作が観られなかった当時、オリジナルを知らない子どもたちには好評だったようで、<チャンピオンまつり>も安定期に。