『陰陽師/付喪神ノ巻』 夢枕獏
2009年 01月 18日

今回は「瓜仙人」、長編『生成り姫』としてリライトされた「鉄輪」、「這う鬼」、蘆屋道満初登場の「迷神」、歌合せで平兼盛の歌に敗れ失意のうちに亡くなった壬生忠見の霊が出る「ものや思ふと……」、八百比丘尼が意外な形で再登場してくる「打臥の巫女」、それに「血吸い女房」の七編を収録。
百人一首で御馴染み、壬生忠見の
恋すてふわが名はまだき立ちにけり人知れずこそ思ひそめしか
と、平兼盛が詠んだ
忍ぶれど色にいでにけりわが恋はものや思ふと人の問ふまで
巻を重ねるごとにお気に入りになっていくこの「陰陽師」シリーズ、新刊が出るまではまたこうして旧作をじっくりと読み直していこう。

陰陽師―付喪神ノ巻 夢枕 獏 丑の刻、貴船神社に夜毎現われる白装束の女が鬼となって、 自分を捨てた男を取り殺そうとする。 そんな男の窮地を救うため、安倍晴明と源博雅が目にしたものは!? 女の悲しい性を描いた「鉄輪」他、全七篇。 百鬼夜行の平安時代。魍魎たちに立ち向かう若き晴明と博雅の胸のすく活躍、 魅惑の伝奇ロマンシリーズ第三弾。 「ゆこう」 「ゆこう」 そういうことになった。 今回読んでて、色々とさ、思うことってあるわけよ(何) 遣り取りがどうもな…。...... more
まだ買ったけれど読んでいないのがあるので、読まないとな~と・・・。
「鉄輪」はNHKのドラマ版でもインパクトのあるエピソードでした。
絵本(笑)シリーズも持ってますけど、ちょっとイメージ違う感じ。
どれもこれもなんとなーく仄々した内容に変貌しちゃってるようで。