『ガメラ対深海怪獣ジグラ』(1971)
2009年 01月 19日

ジグラくんは円盤に乗って地球にいらっしゃったのだけれども、その乗組員は日本語が流暢なお姉さんが一人。
相変わらず日米のイタズラ好きの少年コンビ(あ、今回は男の子と女の子だ)が、余計なことをして話をややこしくするのがお約束。
でも昔っからこういうガキが嫌いだったのよねー、『ウルトラマン』のホシノ君とか。
作り手は観客や視聴者である子どもの代表選手だと思って設定してるんだろうけれど、邪魔っけだったりイライラさせられたり、たまに活躍すればしたで嫉妬心をかき立てられたり、という子ども達は少なくなかったと思っておるのですが如何でしょうか、同士諸君。
「ガメラ」シリーズが本気で好きになれないのは、このあたりにも原因があるんだけどな。

てっきり昨年Nスペで特集したミツクリザメだと思ってました。あまりにもそっくりで、テレビ観てて「へえ〜、ジグラ考えた人って結構ハイカラやってんなあ(せやのに話がアレかぁ、ううう)」って感心してたのに。
私もハリウッドのパニック映画に出てくる犬猫とガキには自分がガキだった昔からムカついてます。「あんなん、ほっとけよ」と。
ほんとに仰るとおりです。腹立つか羨望かふたつにひとつでエーことなんてひとつもありませんよ。そう、特にホシノ少年。科特隊の制服貰ったシーンは許せませんでした(今も。)
“児童心理知ったかぶり大人が考えるガキンチョ視点”で描いた作品って、実はガキを馬鹿にしてるんですよ。子供にはそれが敏感に感じ取れて、だから当時私は怪獣映画をマトモに観たことがなかった。たまたま魔が差したのがヘドラとガイガン…
だから大人になって知ったS29年のゴジラは衝撃だったんですよ。これ、SF映画やんか、って。
そっちの方がビックリだったりして(苦笑)。
ま、シーラカンスは言われなきゃわかんないというか、言われてもわかんないよーって感じですが、デザイナーも色々と考えてるってことでしょう。
これでシリーズも一区切り。
次は・・・『宇宙怪獣ガメラ』かぁ。。。

公害問題がテーマだったんですね。
小さい頃は、そんなこと気付かずに観てましたよ。
大人になって観ると、感じる部分が変わるのかな?
小さい頃にTVで観た時は、怪獣同士の格闘シーンも派手なぶっ壊しもないつまらない作品、という印象だったんですけど、ビデオが出てから観直してみると、意外なお色気要素(?)にビックリ。
そして今回改めて感じたのは、公害問題という時事ネタを意欲的に取り組んだ野心作・・・
ではなく、そこまで公害問題は深刻化していたんだなぁ、ということでした。
まぁ、年齢を重ねると、良い悪いは兎も角、見方は色々と変わると思いますよ。
単に忘れてるだけってこともありますけど・・・。

大映末期の事情を色濃く反映した(一説によると、総製作予算が実写映画の分しかなかったとか)本作でございますが、公害問題や密かな大人向け要素など湯浅監督のアイディア満載の作品とも申せます。東宝並みの予算があったらどんなガメラが出来上がっていたかと考えると、興味は尽きません。
拙Blog1月22日の更新、
「ガメラ:昭和(湯浅)版視聴記 2009/01/22」
にて、こちらのレビューをご紹介させて頂きました。
「宇宙怪獣 ガメラ」の記事には、期待しております。^^
『宇宙怪獣ガメラ』、いつになるかわかりませんが、シリーズを順番に観直しておりますので、いずれ取り上げる予定です。

私もジグラは好きで、あのシャープな造形はシリーズ随一だと思います。
>シーラカンスがモデルだった(!?)
私の記憶では「サメに似ている。」と怪獣図鑑の類いに明記してありましたが。
リアルタイムで観ましたので、少年時代だったせいか、強く心に残っている作品です。
特に大映倒産でシリーズ最後の作品になってしまったので、思い入れも強いです。
青い海をバックに闘うガメラとジグラの映像は視覚的に美しく、スクリーンで見ごたえがありました。
>お姉さんがビキニに、タイトなミニスカートに。
私も少年時代、同じ思いでした。
いわゆる〇Xの目覚めでしょうか。
シーラカンス云々は、DVD-BOXの解説書に書いてあるのです。
それを読むまでは自分も全く知りませんでした。
あまりピンとはきませんが・・・。
『対ギロン』でも悪役は女宇宙人でしたが、こっちの方が見せ場も多いしキャラも立ってる印象がありますね。