『ゴジラ対ヘドラ』(1971)
2009年 01月 20日
でも悪いけど、僕にはこの作品、ただひたすらつまらないだけだ。
確かに公害怪獣ヘドラのキャラクターは出色だと思いますよ。
その出自からしてゴジラに匹敵するし、得体の知れ無さはシリーズ随一。しかもゴジラはかなりの大苦戦。結局は人間が作った対ヘドラ用の兵器というか装備というかを勝手に、しかもかなり効率よく使ったから勝てたものの、それがなかったら惨敗していたかも知れないのだ。この作品、初めて「防衛軍」などの架空の軍隊ではなく「自衛隊」が登場し、しかもかなりの役立たず振りを披露してしまうが、最後に勝利を収めることが出来たのは自衛隊サマサマなんである。
でもねぇ、演出は淡々としてるし、サイケデリックな画面作りはアングロな映画ならいざ知らず、子ども向け作品、しかも「ゴジラ」というメジャーなタイトルでやるのはどうかと思うし、眞鍋理一郎の間延びした音楽も「ゴジラ」に相応しいかと言うとちょっと疑問だし、お馴染みの役者さんは誰もいないし、街中でゴジラとヘドラが戦ってるというのに人間側は誰も気付かないという臨場感の無さはいただけないし・・・とマイナス部分はどんどん出てくるけど、プラスなポイントをなかなか挙げることが出来ないのだ。ゴジラが空を飛んじゃう驚愕のシーンなど、わざわざ取り上げる必要もないくらい。
あ、余談ですが、あれは航行用のエネルギーを艦首から一気に発射すると言う決め手を持つ、某宇宙戦艦とは逆の発想ですよね。
そんなこんなで今回も欠伸をかみ殺しながら観ておりました。
順番に観直してるから当面は<チャンピオンまつり>版を追いかけることになるのだけれど、正直辛いなー。
ところでこの作品、4年位前に3D映画としてリメイクの話が上がり、その後もチラチラっと話題にはなるのだけれども、最近は全く続報が聞えない。どうなってんだろう?
遂に東宝特撮映画DVDコレクションで「ゴジラ対ヘドラ」が発売されました。待ってたぜ・・・この瞬間を! 様々な環境汚染が進む中、海で奇妙な黒いオタマジャクシのような物体が発見された。その正体は公害から生まれた怪獣ヘドラ。最初は日光を避けていたヘドラだったが、...... more
この映画も想い出がありますね〜。無理言って親に連れて行って貰ったのに、仰るようにつまらんのです。
ガキンチョがつまらんのだから親はどーだったかと思うと申し訳なくて…
最期にヘドラの目玉をくりぬくシーンもどーでしょうねえ。円谷英二氏が草葉の蔭で泣いておられますわ。(いや、怒りまくってるかな)
10年前くらいかしら。なんかの時にテレビで観たら、痛いのなんの…で、また申し訳なくて。当時もウチはけして裕福でなかっただけに。ああ。いたたた。
しかも3Dってナンデスカ?そりゃあ、まともな神経してたらそんな企画は流すでしょう。無謀にも程がありますわ。
どうも「ヘドラ」というキャラクターに、過剰に思い入れているというか、情報を読み取ろうとし過ぎているように思いますね。
そしてこの後は「ガイガン」「メガロ」「メカゴジラ」と続きますが、旧作を知っているとやっぱり寂しい作品ですよね・・・。