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『テロリスト・ゲーム』(1993)

ドイツで貨物列車が乗っ取られた。テロリスト集団はプルトニウム爆弾を搭載したまま、スイスを抜け、イタリアを越え、イラクを目指していた。ヨーロッパ消滅の危機を前にして、事態を収拾すべく国連犯罪対策機構(U.N.A.C.O.)が対策に乗り出す。果たして彼らの真の目的は一体何か? やがて彼らの背後に極右思想を持つ旧ソ連軍の将軍の姿が浮かび上がって来た・・・。

『テロリスト・ゲーム』(1993)_e0033570_18555948.jpg『女王陛下のユリシーズ号』や『ナヴァロンの要塞』、『荒鷲の要塞』などで知られる冒険小説の大家アリステア・マクリーン。
彼が生前残していたプロットを元に、『バーチャル・ウォーズ』、『ライブ・ワイヤー』と主演作が相次いで公開され、我が国でも認知されつつあったピアース・ブロスナンを主人公マイク・グラハム役に起用し、U.N.A.C.O.の指揮を執るフィルポット部長にパトリック・スチュワート、マイクの相棒となる女性エージェントのサブリナ・カーバーにアレクサンドラ・ポール、ハイジャック集団の首謀者アレックス・ティアニーにテッド・レヴィン、そして黒幕の狂信的ロシア軍人ベニン将軍にクリストファー・リーを迎えて作られた、走る”ダイ・ハード”と称されたアクション映画。

ブロスナンはこの頃既に次期ジェームズ・ボンド候補として取り沙汰されていたので、こちらもそれを意識して観たものだが、少々線が細いもののアクション物を充分こなせることを実証。その前に観た『ライブ・ワイヤー』の印象があまり良くなかったので、ほっと胸を撫で下ろした記憶がある。
その後ブロスナンは『ファイナル・ゲーム』や『ミセス・ダウト』を経て、めでたく5代目007を襲名することになった。

特殊部隊とテロ集団との銃撃戦、ヘリコプターを使ってのアクションと見せ場は色々とあるものの、全体的にこじんまりした印象を受けるのは元々がTV映画(CATV用)に作られたものだからだろうか。
ただ出演者の顔触れもなかなかツボを押さえたものなので、007級のスケールを持った超大作を期待しなければ充分に楽しめるし、ブロスナンが007を降板してしまった今、改めて観直してみるとなかなか新鮮に感じられる。

ところで劇中、パトリック・スチュアートはずっと腕を吊ったままだが、何の必然性もない。
これはひょっとすると、単に本人が実際に骨折していただけのことなのだろうか。
by odin2099 | 2009-02-18 18:56 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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