『ぼくのミステリな日常』 若竹七海
2009年 03月 25日

この本は連作の短編集ですが、ちょっと変わった構成になっています。
プロローグ部分は七海から先輩への原稿依頼の手紙、先輩から七海への返信(匿名作家の紹介)、そして更に七海から先輩への手紙(応諾)と続き、匿名作家が小説を発表することになった経緯の説明に当てられています。
続いて毎月の社内報からの抜粋という形で全部で十二編の物語が置かれていますが、このパートは社内報の目次部分も作られていたりでなかなか凝った仕掛けが施されています。
それぞれの短編は怪談調だったり、ミステリーとは呼べないゆるーいラブコメ調のものがあったりとバラエティに富んでいますし、全体で一つの大きな仕掛けがあることから、きちんとしたミステリー物になっているという具合に一粒で何度も美味しく、なおかつ読みやすいお勧めの作品です。





