『エドガー・アラン・ポー200年目の疑惑/探偵・明智小五郎の調査報告』
2009年 04月 06日
その第一回目で取り上げられたのはエドガー・アラン・ポー。
藤原竜也が探偵・明智小五郎に扮し、作家・江戸川乱歩(声:石橋蓮司)からの依頼でアメリカへと飛び、ポーの真実に迫る、という内容。
縁の場所を紹介したりするありきたりなドキュメンタリー番組かと思っていたら、明智が時空を越えて関係者の証言を集めるといった、ドラマ仕立ての不思議な構成になっていた。
不遇な一生を送り、謎に満ちた死を遂げ、そして死後も作品の評価は大きく分かれている等々、ポーに関しては殆ど何も知らなかったのでかなり興味深く拝見。
”作り”過ぎかな、と思われる部分もないではないが、その構成と相俟って新鮮に感じられた。
たまたま今、ポーの作品を読んでいる途中なのだが、少しは作品の受け止め方が変わるかも。
シリーズはこの後、エラリー・クイーン、レイモンド・チャンドラー、そしてアガサ・クリスティーと続く。
どのような切り口を見せてくれるか、愉しみは当分続きそうだ。

31日にNHKハイビジョンで放送された「エドガー・アラン・ポー200年目の疑惑~探偵・明智小五郎の調査報告~」。アメリカを代表する作家で謎多き”探偵小説の開祖”であるポーの生涯を、さまざまな証言や回顧録を調査しながら追い、その素顔に迫っていくドキュメ...... more