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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

2004年 12月 07日 ( 3 )

1939年、ニューヨークを突如謎の巨大ロボット軍団が襲った。その危機に立ちあがったのは、スカイキャプテン! おりしも科学者の連続失踪事件を追っていた元恋人の新聞記者と再会した彼は、両事件に関連ありと睨み調査を開始する。はたして”敵”の目的は何か?その正体は?!

古めかしくも新しい、レトロ・フューチャー感覚に溢れた快作で、主演二人の端正な、どちらかというと古風な顔立ちも作品にマッチしている。

e0033570_19373165.jpgこの作品の特徴はセットを作ったりロケを行わず、役者にはスタジオのブルースクリーンの前で演技させ、それを最新テクノロジーを駆使してコンピューターの絵と合成しているということ。『スター・ウォーズ』の<新三部作>でも同様のテクニックは使われているが、全篇これで押し通したのは初めてだろう。その分撮影日数は短くて済み、予算もかなり抑えられてたようだ。聞けばこの監督は、たった一人で一台のパソコンを使い、4年もの歳月をかけてコツコツと作り上げた6分間の映像が認められ今回メジャー・デビューを果したというから、筋金入りの”ヲタク”。こういう作品を見せられると、遠からずたった一人で長編大作映画を作ってしまう才能が必ず現れるだろう、と確信してしまう。

ハイテクといえば、故ローレンス・オリビエの若き日の映像を、遺族の許可を得て大胆に使用しているのにも驚く。

この監督の次回作はエドガー・ライス・バローズの『火星のプリンセス』に決まったようだが、その次には是非ともこの作品の続編を望みたい。
by odin2099 | 2004-12-07 21:20 |  映画感想<サ行> | Trackback(3) | Comments(4)
e0033570_10471412.jpg引退を余儀なくされ、一般市民の暮しを送っている元スーパーヒーローのお父さんが、ある事件をきっかけに悶々とした日々から解放される、というお話。
・・・ではあるのだが、それだけではない。
同じくスーパーレディだった奥さんは、過去の栄光を忘れられない夫と、やはりスーパーパワーを持ってしまった子供たちのことでフラストレーションを抱え、子供たちは子供たちで自分たちの力に戸惑いを覚えている。そんな家族がこの一件で危機を乗り越え、また人間的にも大きく成長するというお話でもあるのだ。

監督のブラッド・バードは、『アイアン・ジャイアント』でも子供向けといいつつ、実は子供の心を残した大人向けの秀作ドラマを描いて見せたが、今回もそれと同じで、よりエンターテインメントに徹した娯楽作品に昇華せしめた。これを見ると、家族って良いものだなァと思わずにはいられなくなるだろう。

e0033570_10473385.jpg最後に見事家族の絆を取り戻し、ヒーローとしても復権した一家の次なる活躍も見たいが、もし作るとなると契約の関係上ピクサー社抜きとなりそうなので、変に紛い物を見せられそうなのが不安・・・。

それにしても、『アイアン・ジャイアント』でも主人公のお母さんがチャーミングだったが、今回も元イラスティガールだったヘレンが魅力的
どちらも他に正ヒロインと呼べる存在がいないということもあるのだが、これも監督の持ち味なのだろうか。
by odin2099 | 2004-12-07 21:16 |  映画感想<マ行> | Trackback(5) | Comments(4)
映画版の『ポーラー・エクスプレス』も公開中なので、その原作本(絵本)をご紹介。
映画を見た後でこの本を読み返すと物語があっさりしすぎていて物足りなくも思うが、映画を見たときはシンプルな物語をうす~く引き伸ばして、さらにゴテゴテと思いっきりデコレーションを施した印象が強かった。
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また映画版の主人公はサンタクロースを信じられなくなっている少年だが、原作版では「サンタなんかいない」と友達が言ってもそれを信じられない、つまりサンタを信じている少年だという違いがある。夢をなくしかけた少年が、再び夢を取り戻す。クリスマスの奇跡が起こる、という映画版の展開の方がよりドラマティック、即ちハリウッド的になってはいるのだが、個人的には原作のシンプルさの方が好みかな。
翻訳は村上春樹で、現在出ているのはその改訳版。
by odin2099 | 2004-12-07 21:13 | | Trackback(1) | Comments(0)
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