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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

2004年 12月 18日 ( 4 )

惑星アチェロンを脱出したスラコ号だったが、航行中に事故が発生し、脱出船は惑星フィオリーナ161へと不時着する。そこは男ばかり25人の囚人が服役している監獄惑星であり、唯一生き残ったリプリーは犯罪者矯正施設へと収容される。しかしスラコ号の事故の原因は、実は船内に潜んでいたエイリアンの仕業であり、既にその魔の手はこの星にも及んでいたのだった・・・。

e0033570_22454089.jpg「3人の監督(レニー・ハーリン、ヴィンセント・ウォード、デイビッド・フィンチャー)、8人の脚本家(ウィリアム・ギブスン、エリック・レッド、ヴィンセント・ウォード、ジョン・ファサノ、デビッド・N・トウーイ、グレッグ・プレス、ラリー・ファーガソン、レックス・ピケット)、そして無数のシナリオ草稿をリプリーの登場するものと登場しないものの両方揃えた」と報じられたほど、大混乱のうちに作られた完結編(のハズだった)。
公式には前作から約130年後という設定らしいが、ビショップの設計者という博士(実は同型のアンドロイドなのでは?という疑惑も残る)が登場するなど不自然な点も多く、実は時間経過はそれほどないというファンの解釈もあるようだ。
前作前々作とはまた違ったシチュエーション(宗教色の強さなど)を産み出した点は多いに評価されるべきだろうが、出来あがった作品は製作時の混乱をそのまま反映してしまったかのようで、エイリアンの一人称(見た目)でのカメラワークなど新機軸を盛り込みながらも、せっかくのシチュエーションを上手く活かしきれず、キャラクターも差別化が計られていないのが惜しい。兎に角作品を完成させたこと自体が、ある意味奇跡のようなものなのかも知れないが、それだけでは寂し過ぎる。といって決して見られない、という作品ではないのだが。ラストも少々『ターミネーター2』を連想させるものの、それなりに荘厳な、と表現して良いほどのシークエンスに仕上ってはいる。

e0033570_17334264.jpgところで1作目の『エイリアン』には半ば意図的に性的な隠喩が多用されているが、今回のリプリーの置かれた状況は元犯罪者集団の中の紅一点。ということでもっと直接的なエロティックなシチュエーションであり、収容所の所長をはじめ所内の平安が乱れると危惧する者がいて、実際に一部の囚人たちに襲われるというシーンもあるのだが、何故か作品内からはそういった香りが皆無に近い。勿論ファミリー向け映画だからというエクスキューズもあるわけだが、それよりも偏にシガニー・ウィーバーという女優にそういった要素が感じられないからだと思うが、如何なものだろう。
by odin2099 | 2004-12-18 23:55 |  映画感想<ア行> | Trackback(5) | Comments(2)
e0033570_17342854.jpg前作から57年後、ノストロモ号唯一の生存者リプリーは漂流中を救助され、地球圏へと帰還を果す。エイリアンの恐怖を訴えるリプリーだったがその訴えは退けられ、あろうことか卵の発見されたあの惑星が植民地となっている事実を知らされる。半ば狂人扱いされたリプリーだったが、彼女の危惧は現実のものとなった。植民地との連絡が途絶えたのだ。救助に向かう海兵隊の宇宙船、その船内には請われてアドバイザーとなったリプリーの姿もあった。

前作のホラー・テイストから一転して、今度は原題(”ALIENS”)通り登場する複数のエイリアンと海兵隊員による戦争アクション映画へ。その発想の転換がまず素晴らしい。続編に名作なしとは良く言われるが、なまじ同工異曲でパターンを踏襲しようとすると様々な壁にぶち当たるのだ。
監督は『ターミネーター』を当てたばっかりの、新進ジェームズ・キャメロン。このプロジェクトに参加する前に『ランボー/怒りの脱出』に関っていたせいか、どちらも強いアメリカ万歳!のイケイケドンドン映画になっているのはご愛嬌。

まるで蟻か蜂のような生態系とされたエイリアンの設定は、世界観の統一性という観点からはどうなのかとか、パワーローダーの登場はやりすぎだとか(『機動戦士ガンダム』との類似性は指摘されるが、むしろ本家『宇宙の戦士』のパワードスーツに近い。もっとも日本のロボットアニメからインスパイアされたと監督自身もコメントしている)、要するに続編としては邪道だと言う意見にも頷けるのだが、少なくても既製品の殻を破り突抜けた作品になっていることは素直に認めたい。それにホラー嫌いな僕でも、この作品は大丈夫だ。

最後が、ニュートと擬似親子関係が芽生えたリプリーとエイリアン・クイーンとの母親同士の一騎打ちになることも色々批判されてはいるが、自分的には納得である。
ただ2時間半近い上映時間は些か長すぎる。と思っていたら、現在は3時間近い<完全版>がリリースされ、この公開版は半ば封印状態になってしまった。

キャメロンの監督作品には『アビス』や『ターミネーター2』など別ヴァージョンの<完全版>が多く(『トゥルー・ライズ』や『タイタニック』にもその存在が噂されている)、それらは所謂<ディレクターズ・カット版>でもあるのだが、面白いことに本作に関しては監督自身が認めているのは公開版のみなんだそうである。
by odin2099 | 2004-12-18 23:50 |  映画感想<ア行> | Trackback(3) | Comments(2)
宇宙貨物船ノストロモ号は、知的生命体からと思われる発進信号を受けて未知の惑星に降り立つ。そこには異星人の宇宙船があり、調査に向かった乗組員たちは船内で無数の卵を発見するが、乗員の一人が卵から飛び出した奇怪な生物に襲われ、顔面にそれが付着した状態で回収される。やがてその生物は死んだかに思われたが、実は体内に幼体が産み付けられており、成長した生物は乗員を一人一人襲っていく・・・。

e0033570_2244363.jpg公開は1979年の夏。20世紀フォックス社が『スター・ウォーズ』に続いて放ったSF超大作で、下手に亜流作品を作ることなく、ベクトルを思いっきり違う方向へ振ったのが成功の秘訣でしょう。といっても怖いのが苦手なのでその当時は見に行く勇気がなく、その夏は対抗馬(?)の『スーパーマン』しか見てません。TVで放映された時も気になりながら見ることが出来ず、結局見たのは三年後に名画座で二本立てになった時でした(シリーズ4作中劇場で見ているのはこの1作目のみ。ちなみに併映は『007/ユア・アイズ・オンリー』)。その時の印象は、SFXシーンは良かったけれどやっぱり怖いの嫌い!というもので、「まだ30分か」とか「あと1時間もあるよ」と時計と睨めっこしながら耐えていたものです。

今回久々に見なおしてみたんですが、ストーリーが判っていることと、家でビデオを見ているという安心感からか、案外面白く見られました。
まず展開が非常にゆったりしているのに驚き。2時間弱の映画ですが、エイリアンの卵が発見されるまでが30分、そしてエイリアンが誕生して暴れ出すまでには1時間、約半分近くかかっています。それまではノストロモ号船内の日常がきっちりと描かれているのです。これといって大物スターが出ているわけでもなく、美男美女揃いでもないので、誰が助かり誰が犠牲になるのか先が読めないハラハラドキドキというタイプの作品ですが、このテンポのおかげでじわじわと恐怖が忍び寄ってくるという感じになっています。当時はこの展開にダルさを覚えたんですが、昨今のハイテンポな映画に慣れるとかえって新鮮ですね。そしてこの日常空間として宇宙船を捉えた雰囲気は、『スター・ウォーズ』よりも『2001年宇宙の旅』をより強く連想させます。あれも宇宙船という密室を舞台に、登場人物が生命の危険に晒されるというホラー物の要素がありますし。

e0033570_17351414.jpgまたこのゆったりした展開で改めて気付いたのは、美術の素晴らしさ。異星人の宇宙船内部など、本当に「絵」になっています。そして、硬質でメタリックな外観でメカニカルなものを感じさせながらも、それでいながらしっかりと生物感をも盛り込まれたエイリアンのデザイン並びに造型の見事さ。その傑作デザインを、敢えて「見せない」ことにこだわった演出の冴えもありますし。元々宇宙を舞台にしながらゴシック・ホラーの系譜に連なる作品と位置付けられていますが、ある意味で”芸術映画”と呼んでも差し支えないでしょう。

それと意外だったのは、戦うヒロインの代名詞のように言われているリプリーですが、本作品では集団の一人という扱いなので思ったほど活躍しないことでしょうか。ラスト・シークエンスに至るまで直接エイリアンと遭遇することはなく、その際にもどちらかというと”か弱い女の子”の面が強調されているように思えます。
by odin2099 | 2004-12-18 23:40 |  映画感想<ア行> | Trackback(9) | Comments(2)
昨日はとうとうコートを出してしまいました。
といっても平年より三週間近く遅いんですがね。どうも調子が狂います。

さて書店で「仮面ライダー響鬼Preview Issue」というグラフ誌を見つけました。
e0033570_2329869.jpg
1/30よりスタート
する”平成仮面ライダー”六作目のガイドブックなわけですが、例年にない試みなのは意欲の現れなんでしょうか。
そのデザインは賛否あると思いますが、それはさておきスタッフに目を転じるとプロデューサー・高寺成紀をはじめ、初作『仮面ライダークウガ』に関った人たちが戻ってきているようです。
そのことだけでもちょっと注目に値するように思います。
by odin2099 | 2004-12-18 23:25 | ヒーロー | Trackback | Comments(0)
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