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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

2005年 10月 20日 ( 2 )

試写会に行ってきました。
またまたF20!センセのおかげです。感謝感謝!e0033570_1432830.jpg会場は新橋ヤクルトホール、ここは座席数が574名分あるそうですが、残念ながら満席にはならず。時間前に会場に到着したこともあって、余裕・・・とは言えませんでしたが、後方の中央よりというまずまずの席を確保することが出来ました(本来は時間前なのに、既に入場開始していたのは何故だ?)。
作品についての詳しいコメントは後日サイトの方へ書き込みますが、感想としては「これも”有り”だな」という感じです。
『仮面ライダー』1号・2号のリメイクということで、どの辺りに関心があるかによって受け取り方は違うと思いますが、○か×かなら間違いなく○。脇筋に力が入りすぎ、これが長い伏線になっている(苦笑)のに閉口したことを除けば、概ね及第点です。大風呂敷をたたみ損なっている部分もないとは言えませんが。
それにしても高野八誠、上手くなったよなぁ・・・。
 
  *  *  *  *  *

「しねま宝島」より転載
スーパーマン、スパイダーマン、バットマン・・・アメコミのヒーローたちはその長い歴史の中で、何度か自分自身をリセットしてきた。最近でも大作映画としては5本目になる『バットマン・ビギンズ』では、1作目の『バットマン』とは異なった<誕生編>が描かれ、キャラクターの設定から世界観そのものまで、これまでのシリーズとは一線を隔されている。

翻って我が国のヒーローたちを見ると、ウルトラマンにしろ仮面ライダーにしろ何度か原点回帰が叫ばれたものの、基本的にオリジナルは神聖不可侵の存在でそれに手を加えようとはせず、常に新しいヒーローを付け加えることで存続してきた。
劇場用映画としては最新作となる『ULTRAMAN』では初代『ウルトラマン』の第1話を現代的にアレンジすることが試みられたが、それでもヒーローは初代ウルトラマンとは別個の存在として確立、認知されているし、一度は過去との接点を断ち切ったかに見えた『仮面ライダーBLACK』(仮面ライダー”0号”という位置付け)でさえ、結局は単なる11号ライダーになってしまっている。
過去に一度、『仮面ライダーZO』企画時に主人公を1号ライダー=本郷猛とすることが検討されたことがあったが、この時も1号ライダーを再創造するわけではなく、従来の強化、パワーアップの延長線上の扱いに過ぎなかった。

そんな中で登場したのがこの作品である。
題名に『THE FIRST』とある通り、1号・本郷猛と2号・一文字隼人が堂々と復活を果たしている。
しかも続編や番外編ではなく、シリーズとしては初めてリメイクに挑戦しているのだ。主人公は改造人間であるという、最近の<平成ライダー>シリーズでは封印されていたタームを持ち出し、敵はショッカー! 

34年前のテレビ・シリーズのリメイクではなく、同時期に発表されていた原作者・石ノ森章太郎自身の手になるコミック版をベースに再構築したという触れ込みで、改造されて常人以上の力を得てしまった本郷の苦悩、恋人を本郷に殺されたと思い込んでいるヒロイン・緑川あすか(原作版の緑川ルリ子に相当)との複雑な恋愛模様などは、制約のある中でコミック版の要素を巧く取り入れたと言えよう。
また仮面ライダーへの変身も、派手なポーズを取るのではなく仮面を装着するという形なのはコミック版を踏襲したものだ。

だが、1号・2号共にテレビ版初期のデザインをリファインしてコスチュームであり、オープニングでは懐かしい「レッツゴー!ライダーキック」も流れ、1971年の気分も味合せてくれるのは嬉しい配慮だ。
<デジタル出演>と銘打って故・天本英世の映像を再活用した死神博士(声は別人による吹き替えだろう)の復活、あの”立花藤兵衛”役でゲスト出演(尤も劇中では名前も出ず、「おやっさん」とも呼ばれないが)している仮面ライダーV3=風見志郎こと宮内洋の起用には賛否両論あるかもしれないが。

物語は本郷とあすかの葛藤を中心に、これに本郷抹殺の刺客として送り込まれながらも、あすかに惹かれていく一文字が絡んでくるという流れだが、あすか役の小嶺麗奈のやや生硬な演技は気になるものの、3人とも概ね好演している。
特に本郷を演じている黄川田将也には、『美少女戦士セーラームーン』でのややコミカルな演技の印象しかなかったので不安もあったのだが、結構演技の引き出しは多そうなので今後に期待が持てそうである。
そして高野八誠。『ウルトラマンガイア』でウルトラマンアグル=藤宮博也を演じ、『仮面ライダー龍騎』で仮面ライダーライア=手塚海之を演じ、史上初めてウルトラマンと仮面ライダー両方に変身した役者となった彼が、今度は一文字と、殺されてしまうあすかの恋人矢野克彦の二役を担当しているのだが、『ガイア』の頃と比べるのは失礼ながら上手くなったなぁと実感した。

この三角関係とは別に、もう一組の、少年少女のカップルも登場し、脇筋とは言え比重はかなり高い。
昨今のトレンドとなっている感のある”難病モノ”の要素も匂わせるこのサブプロットが、実は作品の悲劇性をより高めるための長い伏線となっていることは最後に判明するのだが、1時間半という上映時間を考えるとこれは詰め込みすぎだろう。このプロットを削り、もっとショッカーの強大さ、巨大さを前面に押し出し、人知れず一般社会に深く浸透しているという恐怖感を煽る方が得策だったように思う。社会の暗部で孤独な戦いを繰り広げるところに、原点である『仮面ライダー』の魅力はあったはずなのだから。

ショッカーの改造人間は一定期間に身体中の血液を交換しなければ生きていけないという設定があり、そのため裏切り者となった一文字はリジェクション反応に苦しむという描写があったのだが(しかも徐々にその期間が短くなっているという伏線まで張りながら)、最終決戦を前にその設定はどこかに行ってしまったようだし、本郷にはその反応が全く見られない点を「初めての成功体かもしれない」の一言で片付けてしまう(ここは本郷が科学者であるという設定を生かして、何らかのエクスキューズを用意して欲しいところだ)など脚本の不自然さが残る部分は多々あるものの、正直言って期待していなかった分かなり好印象だった。

元々劇場用作品ではなく、ビデオ発売を前提にされていた企画だったとの声も聞き、そのせいか公開時期、公開規模ともに恵まれているとは言えないのだが、我が国のヒーロー史上画期的な作品であり、是非この試みが成功して欲しいと願っている。

by odin2099 | 2005-10-20 23:31 |  映画感想<カ行> | Trackback(4) | Comments(8)
『ドリームチーム弁護団』の続編で、今回の仕事は殺人事件の容疑者として逮捕された地区検事長の弁護。しかしその検事長というのが前回の仇敵だったスキッパー・ゲイツ!
確かにゲイツは鼻持ちならない人物だが、さりとて殺人を犯すとも思えない。マイク・デイリーは同じく弁護士の元・妻ロージーや、元警官で私立探偵のピートら御馴染みの面々を率いて裁判に挑んでゆく。

e0033570_214851.jpg前回同様に、容疑者は本当に殺人を犯したのか、それとも他に真犯人がいるのか、誰が本当のことを言っているのか、嘘をついているとしたらそれは何のためか、事件の裏側にはどんな事情が隠されているのか、という興味でグイグイ引っ張ってゆく。

といっても謎解きのサスペンスを楽しむというより(ラストがちょっと肩透かしなのが玉に瑕・・・かな)、目玉は法廷での丁々発止の遣り取りにあり、この部分が長すぎる、饒舌すぎるという声も多いようだけれども、僕は大いに楽しんだし、文庫本で700ページ近い分量も一気に読み終えた。前作同様マイクの一人称で展開されるのも良い。

「ドリームチーム」と翻訳で名付けたのは大げさ(あるいは嫌味)にも感じるが、マイクがチームを組む面々だけでなく脇役も個性豊か。作者も他のキャラクターを使ったスピンオフの構想を持っているらしい。実現したらそちらも読んでみたいが、だがその前に本家の続編を是非何とかして欲しい。
三作目は既に2~3年前に刊行されているらしいのだが、一向に翻訳されていないのだ。頼むよ。
by odin2099 | 2005-10-20 06:08 | | Trackback | Comments(0)
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