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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

2006年 03月 08日 ( 1 )

恥ずかしながらTVシリーズを一度もきちんと見たことのない僕にとって――何度かチャレンジしてはみたんですがね――、『コナン』というとこの劇場版、それに「オールナイトニッポン」枠で放送されたラジオドラマ版(詳細はサイト内「サウンド・シアター」を参照)のみ。

e0033570_15522091.jpgそんな乏しい知識と照らし合わせてみても、この作品が単なるTVのダイジェストというより、TV版の絵を使って全く別のお話をこしらえたのだと捉えるほうが良さそうだという見当はつく。ファンの人気に後押しされて映画化が決まり、その後でファンからそっぽを向かれたというのもわかるような気がするし、しかも映画化の作業にTV版のスタッフは参加していない
TV版スタッフとして監督の宮崎駿をはじめ、高畑勲、大塚康生らの名前は列挙されているのが虚しい限りで、そのあたり誰が力を握りどういう風に取り決められたのかはわからないが、なんだか失礼な話だなぁという気がしてならない。
お話にしたって前半部分は何とか付いていけるものの、後半になるともういけない。場面場面の繋ぎがおかしく、端折られているのがハッキリわかってしまう。モンスリーはいつ変心したのか、ダイス船長はいつからコナンと共闘するようになったのか、いきなり知らないヤツ(ルーケだ)とコナンらが仲良くしてるのは何故なのか。それにクライマックスでは肝心要のコナンが、一体今どこにいるのかがサッパリわからなくなるのだ。
極めつけは物語のキーとなるキャラクター、ラオ博士の存在で、目も見えず耳も聞こない廃人同様になってしまい、唯一の外界との絆が孫娘のラナだけだ、とハッキリ断言しているのも関わらず、ラストでは変わり果てた世界の様子を調べたい、と単身旅立ってしまうのだ。奇跡的な回復を見せたのか、それともラナちゃんが憎むべきレプカに嘘をついていたのか、さぁどっちだ?!

ラジオドラマ版の方は、元の『コナン』の良さをどこまで伝えているかはわからないながらも、一つの作品としてきちんとまとめられている点は評価出来る。劇場版もせめてこの程度にはまとめられなかったのかなぁ、と思うと非常に残念。久しぶりに見直してみたけれど(多分本公開の時以来だと思う)、救いは元気なコナンや可憐なラナの姿が色褪せてないなぁと思えたことくらいだった。

そういえば数年前、続編の名前を冠したTVシリーズの新作(『未来少年コナンII/タイガアドベンチャー』。途中で『コナン』の名前が取れたらしい)が放送されていたけど、あれは一体ナンだったんだ?
by odin2099 | 2006-03-08 23:26 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(2)
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