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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

2006年 04月 30日 ( 1 )

アメリカ初の宇宙飛行士を取り上げたトム・ウルフの長大な原作を、これまた193分という長時間を掛けて描いた超大作で、その長さ故か日本では短縮版での公開になってしまったという曰くつきの作品。
後にビデオで完全版がお披露目され、そこで初めて見たのだけれども、途中で睡魔に襲われ敢無くダウンしてしまったという苦い記憶がある。本国でも興行成績は誉められたものではなく、後になって再評価されたようだが、自分も後で見直してから好きになった作品だ。

e0033570_0525467.jpg主人公はマーキュリー計画の七人の宇宙飛行士たちで、中でもハイライトはやはりジョン・グレンの地球周回飛行であり、また物語上の狂言回しの役を担っているのはゴードン・クーパーなのだが、実際に映画を見て一番印象に残るのは、彼ら七人とは対極の存在であり続けるチャック・イエガーだろう。
原作でもイエガーは単独でかなりのページを割いて語られているが、映画版ではそれを一歩進めてイエガーこそベスト、”正しい資質(ライト・スタッフ)”の持ち主であるとまで謳い上げている。そしてそれを体現しているのが、イエガー役のサム・シェパード。砂漠で馬に乗せて登場させる演出も西部劇を髣髴とさせ、正にラスト・アメリカン・ヒーロー。次代を担う存在であるマーキュリー7との対比も鮮やかだ。

一方のマーキュリー7の面々を演じた役者陣、スコット・グレン、エド・ハリス、フレッド・ウォード、デニス・クエイドらも好演。実物と瓜二つとはいかないが、本物らしさを充分に醸し出している。
余談だが、『サンダーバード』の主人公である国際救助隊のメンバー、トレイシー一家の五人の息子たちの名前(スコット、バージル、ジョン、ゴードン、アラン)は、いずれもこのマーキュリー7のメンバーから採られている。
by odin2099 | 2006-04-30 19:16 |  映画感想<ラ行> | Trackback(9) | Comments(8)
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