【徒然なるままに・・・】

odin2099.exblog.jp

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

2006年 06月 28日 ( 1 )

e0033570_143574.jpg西崎義展プロデューサーは以前、『宇宙戦艦ヤマト』を作る際にこの作品をお手本にした、と語っておりましたが、両方のファンである自分には、これといって共通点を見出せませんでしたねぇ。それはさておき、いきなりジェームズ・ボンドが刺客に襲われ倒れるが、実は・・・というアバン・タイトルから一気呵成に畳み掛ける、シリーズ最高傑作との呼び声も高い第二作目です。個人的にも一、二を争う出来栄えだと思っております。

作品ごとに独立した印象の強いこのシリーズですが、この作品では前作でボンドとつかの間のアバンチュールを楽しんだシルビア・トレンチ役のユーニス・ゲイソンを再登場させたり、スペクターが前作での敵役ドクター・ノオの復讐に燃えていたり、とそれなりの引きも用意されています。

また新しいキャラクターの紹介も無駄なく巧みに物語に絡められており、冷徹な殺し屋ロバート・ショウ、女幹部ロッテ・レーニャなど相手にとって不足はありません。そしてヒロインのダニエラ・ビアンキは、清楚でありながら時折妖艶な顔も見せ、非常に魅力的です。

e0033570_2225590.jpgもう一つ特筆すべきは、音楽担当としてジョン・バリーが前面に出てきたことが挙げられると思います。御馴染み”ジェームズ・ボンドのテーマ”はモンティ・ノーマンの作曲とされていますが、実質的にはジョン・バリーの手になるものだとも言われています(もっとも数年前に、バリー作曲説を取り上げた新聞社に対して名誉毀損訴訟が起され、ノーマン側勝訴の判決が出ていますが)。しかしそれ以外のシリーズを盛り上げたスコアの数々は間違いなくバリーのもの。この作品で一つの完成形をみたといっても過言ではないでしょう。
[PR]
by odin2099 | 2006-06-28 06:16 |  映画感想<タ行> | Trackback(7) | Comments(22)
ブログトップ