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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

2006年 08月 30日 ( 1 )

豊臣と徳川は正に一触即発の状態。そんな中で何とか戦を回避しようと奔走する人々の姿、そして影で蠢く陰謀を、「大坂城の大きさに惚れた」と嘯く一介の風来坊の姿を通して描いた作品で、原作は村上元三。『日本誕生』に続くオールスター大作時代劇とのことで、主演・三船敏郎、特技監督・円谷英二、音楽・伊福部昭、監督・稲垣浩という布陣も同じです。

一般の観客には円谷英二の名前がクレジットされていることは意外かも知れませんが、一方の主役とも言うべき大坂城は巨大なミニチュア・セットを組んで撮影したもの。れっきとした特撮映画なわけですが、観ている人に気付かれにくいという面では理想的な特撮の使い方でしょう。

e0033570_10142612.jpg三船敏郎は暴れん坊の茂兵衛を演じていて、脇を平田昭彦、香川京子、久我美子、山田五十鈴、市川団子(現・市川猿之助)、田崎潤らが固めていますが、中でも霧隠才蔵を演じた市川団子が儲け役です(ちなみに端役で丹波哲郎が出ていますが、若くて細いのでビックリ。大坂方の好戦的な武将を演じていますが、乱心したとしてこれまた若い夏木陽介扮する木村重成に取り押さえられてしまいます)。

ともすれば大坂城のミニチュアの素晴らしさばかりが取り上げられ、肝心の本編演出が過小評価されがちな作品ではありますが、決してつまらない作品ではありません。いや素直に「面白かった」と言いたいところなんですが、今回観直してみたところ以前ほどノレなかったので多少マイナスの評価になりました。
by odin2099 | 2006-08-30 22:51 |  映画感想<ア行> | Trackback(1) | Comments(0)
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