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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

2006年 11月 21日 ( 2 )

e0033570_23203725.jpg長年に渡るファンからの要望が通り、現在では『ジェダイの帰還』と邦題が改められているが、今回はリミテッド・エディションDVDで初公開版を見直したので、タイトルは敢えて「復讐」のままにした。『スター・ウォーズ』サーガの「エピソード6」で、かつては「中間三部作完結編」と紹介されていたけれども、ジョージ・ルーカスがエピソード7以降の製作を否定してしまった今となっては、シリーズ全体の完結編。

「エピソード4」では反乱軍が帝国に一矢を報い、「エピソード5」では一転して帝国軍が反撃に徹して反乱軍は追いつめられ、そしてこの「エピソード6」では題名から察するに、再興されたジェダイ騎士団が立ち上がり、遂に帝国にとどめを刺す――そういうお話だと思っていたものだ、製作が発表された時には。
ところが出来上がった作品は、壮大な作品世界を完結させるにしては些か風変わりなものになっていた。風変わりという表現では足りないかもしれない。なんせそこに描かれていたのは、なんと熊ちゃんが銀河を救うというお話だったのだから。

この熊ちゃん、もといイウォーク族は、惑星エンドアの衛星に住む原始的な生物。紆余曲折あって知り合ったレイア姫を手助けして帝国軍と戦うのだが、このハイテクとは無縁の森の住人の強いこと強いこと! もし彼らがいなかったら、反乱軍は殲滅させられていたこと間違いなし、というとんでもない存在なのだ。当初からルーカスには、原始的な存在が帝国を打倒するという構想があったようだが(その名残がチューバッカである)、そのあまりの大活躍の前にはその他の出来事が全て翳んでしまった。

e0033570_23205913.jpgルークとレイア、ハンの三角関係はどうなるのか、ヨーダとケノービの会話に出てきたルーク以外の「もう一人の希望」とは誰なのか、そしてダース・ヴェーダーは本当にルークの父親なのか? 前作から引っ張ってこられた様々な興味にも回答は与えられているものの、やはり主役はイウォークでそれ以外の要素は全てサブ・プロットのような感じを受けてしまうのは私だけではないだろう。森の中でイウォークたちとドンチャン騒ぎして終るラスト・シーンも、「中間三部作完結編」なら許せても、サーガ全体のフィナーレとしてはどうにも軽すぎる

後の<特別篇>やDVD化の際の再改訂版では、首都惑星コルサントなど銀河を挙げてのお祭りムードへとスケールアップさせたものの、既に小説やコミック版ではルークたちの冒険はまだまだ続いている。それを考えるとまだまだ。出来得れば「エピソード7」以降(という形でなくても良いが)の映像化を、何とか実現させて欲しいと切に願う。
by odin2099 | 2006-11-21 23:21 |  映画感想<サ行> | Trackback(2) | Comments(4)
e0033570_6274138.jpgベルリン国境で009が何者かに殺された。彼が持っていたロシアの秘宝を手掛かりに、アフガニスタンの王族カマル・カーンと接触したジェームズ・ボンドは、彼を追ううちに”オクトパシー”と呼ばれる謎の美女と、彼女が組織する女性だけの宝石密輸団の存在を知る。カマルと”オクトパシー”はタカ派のロシア人将校と組んで財宝を盗み出す計画を立てていたのだ。しかし調査を進めるうちにボンドは、その裏で第二の計画が密かに進められていることを突き止める。

シリーズ開始から20年を迎えた「007」シリーズ13作目。「13」というのは不吉な数字とされるが、製作開始前には様々なゴタゴタが起こっている。
まず、前作『ユア・アイズ・オンリー』の時にも起こったロジャー・ムーアの降板騒動が再燃、今回はかなり本人の決意は固いと見られ、製作側は新たなボンド役としてマイケル・ビリントン(『謎の円盤UFO』のフォスター大佐役で知られる俳優で、『私を愛したスパイ』冒頭でソ連のスパイを演じている)やジェームズ・ブローリンらを候補とし、実際にブローリンはスクリーンテストまで受けている。
結局ムーアはボンド役を演じることを了承するが、今度はなんと元祖ボンド役者のショーン・コネリーが『サンダーボール作戦』のリメイク『ネバーセイ・ネバーアゲイン』で別会社からボンド役に復帰するということが発表されたのである。つまり本作はかなりの逆風下で製作されたのである。

e0033570_62802.jpg美女ばかりのオクトパシー軍団、冷静で残虐なカマル、単細胞なオルロフ将軍などなかなか面白いキャラクターが揃っている割にストーリーもパッとせず、ムーアも年齢を感じさせて精彩を欠いている。それにスパイ・アクションというより冒険活劇の色が濃く、特に「007」フォロワーであるインディアナ・ジョーンズが活躍する『レイダース/失われた≪聖櫃≫』などの影響が強そうだ。
しかし派手な娯楽大作であることは間違いなく、『スター・ウォーズ/ジェダイの復讐』『スーパーマンIII/電子の要塞』ら並みいる強敵相手に善戦、ライバル作『ネバーセイ・ネバーアゲイン』には圧勝した。
by odin2099 | 2006-11-21 06:29 |  映画感想<タ行> | Trackback(4) | Comments(4)
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