【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

2006年 12月 13日 ( 1 )

e0033570_2312297.jpg終戦間際、密かにドイツから広島へと持ち込まれたフランケンシュタインの心臓は、その後の原爆投下、そして終戦の混乱の最中、行方不明となっていた。
それから15年後、何者かが犬や鳥などを襲って食べるという事件が頻発し、その犯人と目されたのは浮浪児の少年だった。しかし彼は何故か純粋の白人であり、恐るべきスピードで急成長を遂げてゆく。彼を研究していた科学者らは、彼こそ行方不明となっていたフランケンシュタインの心臓から再生した存在だろうと結論付け、引き続き調査・研究を進めようとしていたが、彼は研究施設を脱走してしまう。
その後、人間が襲われるという事件が続出し、フランケンシュタインの怪物の仕業ではないかと疑われ、彼は攻撃の対象となってしまうが、実は人間を襲っていたのは凶暴な地底怪獣バラゴンだったのだ。

東宝がキングコングに続いて招いた海外のビッグネームで、当初の対戦相手はズバリ、ゴジラだったようだが、最終的には新怪獣バラゴンへと替えられた。
初の日米合作の怪獣映画ということで、アメリカからはニック・アダムスが、そして日本側は水野久美と高島忠夫の二人が主演。その脇を土屋嘉男や志村喬、藤田進、佐原健二らが固めるという布陣を敷いている。

怪獣映画というよりも怪奇映画の色が濃く、東宝特撮作品で言えば『美女と液体人間』、『電送人間』、『ガス人間第1号』に連なる系譜だろう。50メートル級のゴジラと違い、フランケンシュタインもバラゴンも20~30メートルという設定なので、いつもよりミニチュアも大きめに作られ、より身近な恐怖感が描かれていること、そして高島忠夫が冷徹な科学者を演じていることも新鮮だ。

なお、クライマックスでバラゴンと対峙するフランケンシュタインの姿は、正にウルトラマンの原型。この凡そ一年後に、ネロンガへと改造されたバラゴンの着ぐるみはウルトラマンと対決するのである。
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by odin2099 | 2006-12-13 23:14 |  映画感想<ハ行> | Trackback(8) | Comments(2)

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