【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

2006年 12月 18日 ( 1 )

新たに発見された木星の衛星・X星には、地球人類より優れた科学力を持ったX星人が住んでいたが、彼らはキングギドラの猛威にさらされていた。癌の特効薬のデータを見返りに、X星人はギドラ撃退のためゴジラとラドンを借りたいと地球に申し入れて来、ゴジラとラドンはX星へと運ばれる。X星での戦いで、見事にギドラを敗退させたゴジラとラドン。だが全てはX星人の罠だった。ギドラは元々彼らがコントロールしており、今度はゴジラとラドンをもコントロール下におき、地球を征服しようと企んでいたのだった。

e0033570_2359023.jpg「ゴジラ」物としては6本目で、従来の怪獣映画の路線と、『地球防衛軍』や『宇宙大戦争』などの侵略SF物の流れをミックスさせた娯楽作品。
主演は宝田明と、海外セールスを意識してか、『フランケンシュタイン対地底怪獣』のニック・アダムスをコンビで起用。引き続いて吹替を担当した納谷悟朗の好演もあるが、どことなく欧米のSF映画っぽさ、グローバル性とでもいったものを醸し出し、シリーズに新風を吹き込んでいる。また、X星人・統制官を無表情に演じた土屋嘉男、悲劇のヒロイン・浪川女史を演じた水野久美、とぼけた味を出した久保明らも忘れがたい。
伊福部昭作曲の軽快な”怪獣大戦争マーチ”の魅力もあって、シリーズ最高傑作に推す人も少なくないようだし、加山雄三の”若大将シリーズ”の一本『エレキの若大将』との2本立ては、最強の組み合わせだとの声も。

ただ、ゴジラたちの出番は案外少なく、それも侵略者の手先として暴れるシーンが主というのは、怪獣映画としては些か物足りないし、特撮カットも、『空の大怪獣ラドン』や『三大怪獣 地球最大の決戦』等からの流用が目立つのも興醒め。それに前作では、ゴジラとラドンにモスラを加えた地球怪獣連合軍が辛うじて宇宙へ追い返した感のあるキングギドラが、X星人のコントロールが切れるというアクシデントの下とはいえ、簡単にゴジラとラドンの前に敗退してしまうのも納得がいかないのである。
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by odin2099 | 2006-12-18 22:43 |  映画感想<カ行> | Trackback(3) | Comments(10)
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