【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

2007年 05月 02日 ( 1 )

ヴィルヘルム・フルトヴェングラーとヘルベルト・フォン・カラヤン。
フルトヴェングラーは、世界最高峰と謳われるベルリン・フィルハーモニーの第三代首席指揮者。
そしてカラヤンは、その死後に四代目を襲名した「帝王」。
e0033570_22185946.jpg古今東西の名指揮者を論ずるとなると必ず登場するであろうこの二人の名前は、特にクラシックに詳しくない人でも一度は耳にしたことがあるんじゃなかろうか。
で、この本は、この二人の不世出の指揮者の評伝・・・なのかと思いきや、実は野望と欲望と嫉妬と陰謀が渦巻く一大歴史絵巻なのでありました。

更に、順当に行けば四代目になっていてもおかしくはなかったセルジュ・チェリビダッケという存在がこの二人に絡み、ナチス・ドイツが密接に影を落とし――と実に面白い内容になっております。

この二人の確執には、もちろん金銭欲、名声欲、権力欲などもありますが、それよりも何よりも最高のオケを手中に収めたいという純粋な音楽的欲望もあるわけで、この人間模様はそんじょそこらのフィクションよりも遥かにスリリング
クラシック音楽に興味ない人でも、というより興味ない人の方がヘンな想い入れのない分、ストレートに楽しめるんじゃないかと思います。
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by odin2099 | 2007-05-02 22:20 | | Trackback(2) | Comments(2)

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