【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

2007年 05月 03日 ( 1 )

ミステリーの女王と呼ばれたアガサ・クリスティーが亡くなったのは、1976年のこと。その没後30年記念ということで昨秋日本公開されましたが、実際はその前年の2005年にフランスで製作・公開され、200万人の観客を動員して大ヒットとなった作品だそうです。
原作はポワロやミス・マープルに比べると、日本では今ひとつ知名度のない<おしどり探偵トミー&タペンス>シリーズの一本「親指のうずき」とのことですが、未読ですしシリーズ・キャラクターへの知識も殆どゼロ。もっとも映画版自体も舞台をフランスに変え、設定も随分違うようなので、純粋に一本の作品として鑑賞しました。

e0033570_23243140.jpg亡くなった叔母の遺品整理のために老人ホームへ向かったベリゼールとプリュダンス夫妻は、遺品の中に一枚の風景画があること、そしてその絵が、実は知り合いの老婦人から譲られたもので、その老婦人も行方不明になっていることを知ります。プリュダンスはその絵に描かれていた家に見覚えがあり、老婦人の身に何か起こったのではないかと推測し、その家を探し始めるのですが・・・。

「優雅な奥さま探偵が活躍する、のどかな田園ミステリー!」というのがこの作品のコピーですが、人気リゾート地でロケをしたという田園風景は堪能出来ますし、優雅でお洒落な感じのする作品になっています。
勿論ミステリー映画ですから謎の殺人事件が起こり、ダイヤモンドの強奪事件も絡み、とシリアスな展開もあるのですが、それでも殺伐とした印象はなく、夫婦やその周囲の家族、友人、仕事仲間といった人たちとの掛け合いなど良い雰囲気を醸し出しています。こんな老後が送れたら、人生は楽しいでしょうね。

その反面、事件の全貌というか本質というか、犯人の動機や目的などが自分には今ひとつ伝わってきませんでした。ラスト・シーンも余韻を楽しむというよりも、何となく後味の悪さが勝ってしまったのですが、自分には肌が合わなかったんでしょうか。
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by odin2099 | 2007-05-03 23:24 |  映画感想<ア行> | Trackback(15) | Comments(6)

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