【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

2007年 05月 04日 ( 1 )

<シルバー・サーガ>三部作の中間、第弐話「於母影(おもかげ)」は北浦嗣巳の監督作品。
主としてヒロイン・ザビーネの回想で語られるシルバー假面の発端篇ですが、森鴎外が謎々遊び(?)で魔物から金銀二つの指環を手に入れるという経緯は唖然。おとぎ話調でもありますし、『指輪物語』風でもありますな。偉そうにふんぞり返っていたくせに、指環を失うと途端に従順になる魔物が哀れというか何と言うか。

e0033570_1958737.jpgそして金の指環は鴎外自身が持ち、銀の指環は愛するエリスに託して日本へと帰国してしまうのですが、その後エリスとザビーネ母子は放浪の旅へ。途中立ち寄った村で親切にされたものの、人助けのつもりで指環の魔力を使ってしまうと、今度は一転して魔女狩りの標的に、という具合に波乱万丈の展開が待ち構えています。この過程でカリガリ博士との因縁も生まれるというわけです。

実相寺監督の第壱話のテイストはそのままに、更に現実世界と虚構世界の境界線を曖昧にした演出は難易度がグーンとアップ。
ドイツの片田舎が舞台で、出てくるのもドイツ人ばかりのはずなのに、何故か皆たどたどしい日本語で会話する(しかも訛っている!)シュールさには、付いていけない人が続出でしょう。反対に、好きな人はとことん好きなんでしょうけれど、商業映画としてはどうなんでしょうね。

さて、残り一話で物語にはきちんと結末がついているのやら・・・?
ところで銀の指環にはシルバー假面への変身能力があるのですが、もう一つの金の指環には変身能力ないのかなぁ。
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by odin2099 | 2007-05-04 19:58 |  映画感想<サ行> | Trackback(1) | Comments(2)

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