人気ブログランキング |

【徒然なるままに・・・】

odin2099.exblog.jp

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

2007年 07月 06日 ( 1 )

これまたホームズ物のパスティーシュで、シャーロック・ホームズが今度は切り裂きジャックの謎に挑むというもの。
切り裂きジャックがロンドンの人々を恐怖のどん底に叩き込んだのは1888年のこと。勿論、ホームズが大活躍していた時代だけに、彼がこの稀代の殺人鬼の謎に挑戦するのも必然?!だ。

そして現代。その顛末をワトスン博士が記した原稿がエラリィ・クイーンの元に届けられ、誰が何の目的でエラリィに原稿を送り付けたのかをエラリィが推理するという二重構造にもなっている。

e0033570_2237537.jpgだがこの構成、興を削ぐこと夥しい。
こちらが恥ずかしながらエラリィ・クイーン物を読むのが初めてだったから、という理由もあるのだけれども、物語の時代が両方を行き来し、なかなか先へと進まないのもどうかと思うし、切り裂きジャックの正体、それに原稿の主との関係もすんなり納得とは行かなかった。

結局はホームズを自分のものと出来ず、更に自作のキャラクターも際立った印象を与えているとは言いがたい感じで、ミステリーの大家と呼ばれる人の作品としては、さて如何なものだろうか。
by odin2099 | 2007-07-06 22:37 | | Trackback | Comments(2)
ブログトップ