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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

2007年 07月 18日 ( 1 )

天下を望んだ父親の野望の代償として、身体の四十八箇所を魔物に奪われて生まれた百鬼丸。医師・寿海に拾われた彼は、義手・義足や人工の臓器を与えられて成長、やがて旅に出る。左腕に仕込まれた妖刀で魔物を一匹退治する度に、奪われた己の肉体を取り戻していくのだ。
そんな時、女だてらに男のなりをして大泥棒と嘯く”どろろ”と出会う・・・。

最近は本当に旧作漫画の実写映画化企画が多いが、これもその一つで、かつてTVアニメにもなった手塚治虫の作品。原作は室町時代(戦国時代)が舞台だが、何故か架空の国(?)の架空の時代とされている。
香港からチン・シュウトンをアクション監督に招いたワイヤー・アクションと、『ロード・オブ・ザ・リング』ばりに(?)ニュージランドでロケを敢行したという雄大な自然は一見の価値あり。以上。

e0033570_6195972.jpg・・・で終らせちゃいけないか(苦笑)。
でも、原作に対する愛着・想い入れは皆無、予備知識も最低限、期待値もゼロ、ということで観たのだが、何が面白いのかサッパリだ。

先ずは主演の二人が頂けない。
まぁ妻夫木聡は格好良いから許せなくもないけれど、柴咲コウの方は・・・。この人の力の入った演技は苦手だなぁ。
それにみんな、セリフ回しに難があるんだか録音状態が悪いんだか、何言ってるのか良く聞き取れない。
百鬼丸の父・醍醐景光を中井貴一に演じさせたためか、中途半端な悪役になってしまったのも勿体無いし、音楽も単調だし、上映時間138分は長すぎ。せめて2時間弱に収められないもんかね。

ただ身体に欠損のあるキャラが主人公なのに、良くぞ今の時代に映画化したなぁ、というのがオドロキ。TVアニメ版なんか放送禁止とまではいかないが、放送自粛くらいにはなっているくらい微妙な内容なのに(仮面ライダーだって”改造人間”というタームを放棄しているご時勢なのだ)。
幸い抗議があったり、苦情が寄せられたという話もなく映画はヒット。四十八体いる魔物もまだ半分が残っているという設定は明らかに続編狙いだが、ホントにやるのかね。

それにしてもこの作品、ニュージーランドの雄大な自然がカメラには収められスケール感を醸し出しているんだけれども、今の日本ではこういうショットはもう無理なんだろうなあ。時代劇が海外で撮影されるというのは、何とも寂しい話だ。
by odin2099 | 2007-07-18 06:20 |  映画感想<タ行> | Trackback(24) | Comments(9)
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