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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

2007年 08月 17日 ( 1 )

大映は『ガメラ』と『大魔神』、東映も『海底大戦争』や『ワタリ』、『黄金バット』で特撮メインの作品を送り出し、TVでは『ウルトラQ』、『マグマ大使』、『ウルトラマン』が大活躍!という<怪獣ブーム>真っ只中に作られた作品。
「ゴジラ」物としては7本目となるが、一方で『フランケンシュタイン対地底怪獣』や『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』のようなアダルト・テイストの怪獣映画も作っていたので、差別化を図るためなのかガラッと路線変更。監督は福田純に、音楽は佐藤勝に、それに特技監督も実質的には有川貞昌が指揮を執るという具合にスタッフも世代交代。従来とは大きくその趣を異にしている。

e0033570_22455995.jpg南海の孤島が舞台ということで、都市破壊のスペクタクルを楽しむことは出来ず、エビラは単なる巨大なエビだし、モスラは顔見世程度の客演。しかも切っても切り離せぬ存在のはずの小美人が、ザ・ピーナッツからペア・バンビというやはり双子の歌手に切り替わったことで大きくイメージダウン。
肝心のゴジラにしてから、眠っていたところを人間の都合で勝手に起され、利用されるだけという為体。挙句の果てに「あいつもそんなに悪いヤツじゃない」みたいに言われてしまうとは、怪獣王も地に堕ちたものだ。
そのゴジラに、前作では『おそ松くん』に出てくるイヤミに倣って「シェーッ!」をやらせたスタッフは、今度は加山雄三を意識したのか鼻をこすらす仕草をさせた。そんなこんなでこの作品、ゴジラ版『若大将』なんぞと揶揄されたりもしている。

物語上の敵役としては”赤イ竹”なる秘密組織を設定。どうやら武装テロを目論む革命集団らしいのだが、その目的や背景、組織の規模が劇中で明かされておらず、主人公たちに相対するには兎も角、ゴジラ相手には力不足なのは否めない。怪獣映画としても特撮映画としても、周囲のライバルたちに比べると大きく見劣りする印象だ。
インファント島の娘を演じた水野久美を見るのだけが楽しみ?
by odin2099 | 2007-08-17 22:47 |  映画感想<カ行> | Trackback(4) | Comments(2)
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