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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

2007年 09月 26日 ( 1 )

e0033570_8471783.jpgJ・R・R・トールキンの「指輪物語」を映画化した『ロード・オブ・ザ・リング』三部作もこれで完結。
原作を知っていれば、あのシーンがない、このエピソードも・・・という不満も出ては来るのだが、途中からはそれも気にならなくなるくらいの充実感を味わえる。予告編にはあるのに本編にはないシーンがあったりと、当初の構想からどれだけ縮めたのかはわからないが、それでもこれだけのボリューム(201分)! 膨大な原作を良くぞまとめたという全篇が見せ場の連続で、観終わってお腹がいっぱいになる作品に仕上がっている。

アラゴルンと幽霊部隊の描写があっさりしたものだったのも、サルマンとグリマの件がカットされたのも、映画としてまとめる上での取捨選択としては間違いとも言えないし、三部作を通しで見た際のバランスを考えるとこれはこれでOKだろう。
それでもファラミアとエオウィンの扱いについては若干の不満が残っている。戴冠式に出席した二人が、単にアラゴルンを祝福しているだけなら良いのだが、並んでニッコリではあまりにも意味ありげだ。このあたりは<スペシャル・エクステンデッド・エディション>で描写も増えてはいるものの、唐突な感があるのは否めない。二人ともあくまでメイン・キャラクターではないので致し方ないのかも知れないが。

e0033570_8473877.jpgそしてラスト・シーンの灰色港での別れ。
原作ではこの後何年も経ってから、サムは”最後の指輪所持者”として西方の国へ赴く。おそらくかの地でフロドとも再会出来たのではなかろうかと想像する余地も残されているが、映画ではこれが今生の別れである。劇的であり、より盛り上がってはいるのだが、サムにとっては辛い改変かなと思う。それに<旅の仲間>のその後についても、少しでも触れておいて欲しかったのだが蛇足になるだろうか。

ところで『ロード・オブ・ザ・リング』といえば、その前章にあたる『ホビットの冒険』の映画化の問題は大変気になる。
当初は権利関係がネックになっていたのだが、それが解決したと思ったら今度は製作側のニューラインと監督候補のピーター・ジャクソンとの確執が表面化し、またもや暗礁に乗り上げてしまっている。
何度か製作側からの歩み寄りも見られ、一時はジャクソン監督で始動と報じられたこともあったのだが、その後は再び降板(解雇)騒動が起り、後任監督にサム・ライミを据えて2009年の公開が発表されるなど迷走状態は相変わらず続いている。
ただ最近の報道を見る限り、ジャクソン監督がプロジェクトへ復帰する可能性も高いとか。もっともスケジュールの関係上ジャクソンが監督として参加するのは難しく(脚本とプロデュースか?)、メガホンをとるのは結局サム・ライミだとの話もありファンをヤキモキさせている。

なおピーター・ジャクソンは『ホビットの冒険』を三部作で映画化する構想を持っていると伝えられ、最終的に一作目の『ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間』へ繋げる予定なのだとか。原作には出てこないアラゴルンやアルウェンを登場させたり、他の”中つ国”を扱ったトールキン作品からエピソードを引っ張ってくるのかも知れないが、あまり膨らませすぎたり辻褄合わせには終始しないで欲しいのだが・・・。
by odin2099 | 2007-09-26 09:05 |  映画感想<ラ行> | Trackback(3) | Comments(8)
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