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[ 2008-04 -30 23:24 ]
2008年 04月 30日 ( 1 )

勿論ビル・クリントン本人やヒラリー夫人、副大統領となったアルバート・ゴア、対立候補のジョージ・ブッシュ(父親の方)、ロス・ペロー、それにクリントンの愛人だったジェニファー・フラワーズなども出てくるのだが、中心になっているのはあくまでクリントン陣営のスタッフたち。こういう作品を観ると、結局選挙と言うものは、候補者本人よりも如何に優れたタフな選挙参謀やスタッフを得られるかにかかっているのだなぁと思う。
ちなみに原題は”THE WAR ROOM”(作戦司令室)で、これはクリントンの選挙運動本部の呼び名だそうだが、邦題の方がしっくりくる感じ。ただ何故「男たち」という具合に複数形ではないのかが疑問ではあるのだが。
冬のニュー・ハンプシャーの予備選に始まり、10ヵ月後の当選祝賀パーティーまでをカメラは追いかけているのだが、時間経過がわかりづらいのがやや難点。もっとも向こうの人にとってはこの流れ、自明のことなのかも知れない。
実はこの映画、10年以上前に一度観ており、その時は何が何だかわからなかった、というのが正直なところだったけれども、あれから多少はアメリカの大統領選挙の仕組みについて知識も増えていたので、今回は楽しんで観ることが出来た。やっぱり、一生懸命仕事に打ち込んでいる姿というのはいいものである。
時は流れて、今は夫人のヒラリー・クリントンが熾烈な選挙戦を戦っているが、果たして勝利の女神は再びクリントン家に微笑むだろうか。